<日本一へ・市和歌山>監督・部長紹介 /和歌山
◇人間力の育成目指す 半田真一監督(40) 市和歌山(当時は市和歌山商)のOB。高校時代は遊撃手や左翼手で、副主将を務めた。 愛知学院大(愛知県)を卒業後、コーチとして2004年4月に市和歌山に。12年秋季大会から監督を務め、チームを春夏甲子園に今大会を含めて計5回導いている。 勝つことの意識付けと人間力の育成を大事にしている。「新チームになると選手に嫌われるくらい、勝利への執着を求める」という。同時に、あいさつや礼儀、仲間を含めて他人への気遣いなどを当たり前にできるよう指導している。「人間としていろいろなことに気づけるようにならないと、野球でも成長はできない」。時には厳しく、時には温かく、選手たちの成長を促す。 ◇距離置き裏方に徹す 岩本悠部長(36) 桐蔭高で二塁手として活躍し2、3年の春季大会では優勝、3年時には主将を務めた。 日本体育大(東京都)を卒業後は桐蔭高でコーチを務め、センバツにも1度出場した。2015年4月に市和歌山に赴任し、16年3月から部長を務める。 コーチ時代は選手たちの練習に頻繁に参加していたが、部長になってからは「客観的にチームを見て、監督やコーチ、選手たちが野球に集中できる環境を作ることが役割」と、半歩距離を取っている。 関係書類の作成や報道陣の対応など事務作業を一手に担う。「事務的な仕事よりも一緒に体を動かす方が好き。でも誰かがやらないと」。裏方に徹し、チームを支えている。