早田ひなに石田コーチは“神様いたね” 前日は深夜まで続く治療...不屈の精神で銅メダルつかんだ24歳に「積み上げてきたものの素晴らしさだな」
◇パリオリンピック2024 卓球 女子シングルス3位決定戦(大会9日目=日本時間3日、パリ南アリーナ) 【画像】メダル逃した直後の韓国選手の行動に解説者も称賛 卓球女子シングルスで早田ひな選手が、韓国のシン ユビン選手を4-2(9-11、13-11、12-10、11-7、10-12、11-7)で破り、銅メダルを獲得。指導する石田大輔コーチは、苦しい前日の様子を明かしました。 前日の準決勝後には、取材陣に左腕の故障を明かし、3位決定戦の出場も危ぶまれていた早田選手。それでも不屈の精神でメダルをつかみ、コートに泣き崩れると、試合中は笑顔で鼓舞し続けた石田コーチも涙。 インタビューエリアにきた石田コーチは開口一番、「奇跡ですね。こんなことあるんだなあと」と目を細めました。 普段は試合終了後も反省のための練習を行う早田選手ですが、治療の影響で準決勝後は反省練習を行わず。石田コーチは「治療を7時間くらいして、選手村に帰ったのも夜中の1時くらいでした」と前日夜の状況を明かします。 また当日の朝も「7時半から治療を行い、全く諦める素振り見せずに今日も朝練習していた」と早田選手の精神力の強さに「すごいなあ」とうなずきました。 「なかなか7ゲーム勝ちきるのは難しいかなと正直僕は思っていた」と話す石田コーチをよそに、早田選手は想像を超えるプレーを連発。その姿に「絶対届かないって思ったボールに届いたり、それがケガしている状況で起きるというのは、この子の積み上げてきたものの素晴らしさだなと思いました」と語りました。 試合直後のインタビューで早田選手は「まさか神様にこんなタイミングで意地悪をされるとは思っていなくて」とコメント。一方、石田コーチは早田選手に「“神様いたね”って、まさかこんなこと起きると思わなかったね」と声をかけたと話しました。