「まるでメッシ」「マラドーナのような」久保建英の圧巻弾を世界絶賛…1次L3戦残し16位「上位争う」
◆欧州リーグ▽1次リーグ第5節 Rソシエダ―ド2―0アヤックス(28日) Rソシエダード(スペイン)の日本代表MF久保建英(23)が、ホームのアヤックス(オランダ)戦で1得点1アシストと活躍した。後半22分にクロスで先制点を導き、同40分に今大会初ゴールを左足で決めた。後半42分まで出場し、チームは2―0の勝利。5戦を終えて、2勝1分け2敗で勝ち点7とした。 誰もが認めるヒーローだった。1点リードの後半40分。MF久保は右サイドでボールを持つと、細かいタッチのドリブルで相手2人の間に割って入り、ペナルティーエリアに進入すると左足を振った。欧州サッカー連盟(UEFA)公式サイトで「まるでメッシ」と評価された久保は「監督が前に行けと。最後だし、行ってみようかなと。一瞬縦に行くふりして、中に入って。イメージ通りでしたね」と振り返った。 欧州リーグでの得点はビリャレアル(スペイン)時代以来、4季ぶり。今大会では初ゴールだ。「全然、点を取ってないと思っていたので、ゴール決められて良かった」。前半22分には、味方選手の足に当てる鋭いクロスで先制点を演出。1ゴール1アシストで勝ち点3をたぐり寄せ「16試合負けていない手ごわい相手に勝てて良かった」。後半42分、交代でピッチを退く時にはサポーターから大歓声が送られた。 28日には国際サッカー連盟(FIFA)が各年間最優秀賞の候補者を発表。男子ではアルゼンチン代表のメッシ(マイアミ)ら11人が名を連ねた。男子のベストイレブンには久保が、日本人では唯一候補に入った。さらに、この日の得点をスペイン紙「ムンド・ディポルティーボ」は「マラドーナのようなゴール」とも表現するなど、世界からの評価は高まる。 得点不足に悩まされて国内リーグで10位と苦しむチームで、今季公式戦通算4ゴール。「シュートチャンスは毎試合作れている。決め切るのが課題。今季は10(得点)取りたい」と強い口ぶりで言った。1次リーグ(L)は3試合を残し16位に浮上。「ここからは上位を狙い、争う。突破できるように」。久保が欧州リーグを席巻する。 ◆Rソシエダードの現状 1次L第5戦を終え、36チーム中16位につける。決勝トーナメント(T)には、8試合を戦う1次Lの上位8チームに、9~24位までが進む決勝T進出プレーオフで勝利した8チームを加えた16チームが進出する。Rソシエダードは、12月12日の第6戦はホームでディナモ・キーウ(ウクライナ)、2025年1月23日の第7戦は敵地でラツィオ(イタリア)、同30日の第8戦はホームでPAOK(ギリシャ)と対戦する。
報知新聞社