愛娘の難病を公表した星野真里「娘は私にとっては光でしかないんです」初恋と家族愛がテーマのドラマ出演で感じた想い
子役時代を経て、ドラマ『3年B組金八先生』(シリーズ4~)で金八先生の長女・乙女役で注目を集めた俳優・星野真里さん。子役から多くの人々を魅了してきた星野さんも、今では結婚して俳優の仕事と並行して、妻として、母として尽くす日々を送っている。そんな星野さんだが、先日自身の長女が指定難病「先天性ミオパチー」に罹っていることを公表した。星野さんのこれまで、そしてこれからのCHANGEを聞いた。【第5回/全5回】 ■【画像】愛娘の難病『先天性ミオパチー』を公表した星野真里がInstagramに投稿した家族写真 親子2世代にわたって紡がれる初恋と家族愛をテーマにしたドラマ『きみの継ぐ香りは』で主人公・広瀬桜を演じている星野さん。劇中、桜が息子・透輝に抱く愛情は、星野さんが難病・先天性ミオパチーに罹っている愛娘・ふうかさんに対しての想いと重なるように思える。 「それは私も思いました。桜が本当に息子のことを一番に考えて、大切にしているというのが台本を読んでもすごく伝わってきました。私自身も娘に対して同じ、むしろそれに負けないくらい思っているよ……みたいなところもあったりしましたね。だから、今の私だから演じられる愛情の深さっていうのは絶対にあるはずだっていう感覚は正直、ちょっとありました」
会う前からドキドキしていた
桜の初恋の相手である星井萌音を演じるのは加藤ローサさん。 「第一印象は“可愛い”(笑)。ほんとに昔から可愛い人だなって思って見ていたところがあるんです。だから、今回ご一緒出来るって話を聞いた時は嬉しかったです。原作者の小川まるに先生が描かれている画のイメージともピッタリ。特に笑顔なんて“まさに”、だと思って、会う前からドキドキしていました。そういった意味では私もヘンに役作りをしなくてはいけない……みたいなところが全く無く、そのままで演じさせてもらうことができました」 本ドラマのテーマのひとつが“初恋”。そこで、星野さんの初恋についても訊いてみた。 「中学生になって好きなった男の子がサッカー部のスポーツ少年だったんですけど、トライしても断られ、でも諦めきれず。またトライして断られて諦めきれず……ってズルズルと3年間ぐらい思い続けていました。実らないこそ、前にも行けず……という感じで、辛く切なかったんですけど、大切な想い出ですね」 俳優、妻、母と三足の草鞋を履く星野さんも現在、43歳。これからどのような人生を歩んでいきたいと思っているのか。 「娘の病気のことを公表させていただいて、新しい一歩を踏み出したばかりだと思うんです。 “俳優をやりたい、お芝居をしたい”と言って入った世界だったんですけど、本当に今までは周りにサポートしてくれる人がいて、一緒に道筋を考えて道案内をしてもらっていたところがあると思うんです。だから、私はその作品の一部となって皆さんに見てもらうというスタンスだったと思います。でも今回の公表では、娘のことを知ってもらうためにも、先ず自分から率先して動き始めるという経験をしているところなんです。今までは誰かに引っ張ってもらったものが、私が先頭に立って自分発信で何かを始めようかと。多分、世の中の同世代の方はとっくの昔からやられていることだとは思うんですけど、私自身は始めたばかりなので、その歩みを止めることなく進めていく……というのが今の目標ですね。だから、逞しくならなきゃなって思っているんです」 鈴木一俊
鈴木一俊