あえてキャブ化。プロフェッショナルの誇りで生まれ変わる4発|FJ型エンジンと1981年式 スカイライン 2000 RS Vol.2
FJ型エンジンと1981年式 スカイライン 2000 RS Vol.2 S20&L20型という、直列6気筒を中心としたスカイラインのエンジン系譜を激変させたのが、FJ型エンジンだった。直列4気筒でも、力強いパワーを発揮することを教えてくれたFJ型エンジン。 ほとんどのビスが新品や再メッキされたモノを使うなど、徹底的にこだわって仕上げられたFJ20型エンジンの各部【写真11枚】 そんなFJ20型エンジンを搭載するDR30スカイラインとランクル60専門店「ユーティリタス」が贅の限りを尽くして、究極のショーモデルともいえるFJ型エンジンを完成させた。 FJ20型エンジンは、1気筒あたりに4つのバルブを配し、それを2つのカムで直接駆動する直接駆動式バルブ開閉システムを採用した2L DOHC 4バルブ(16バルブ)エンジンだ。高回転と抜群のエンジンレスポンスを制御していたのはシーケンシャル・インジェクションで、加えて、軽量フライホイール、ショートストローク構造、点火プラグが中心にあるペントルーフ型燃焼室など、市販車のみならず、レースやラリーなどのモータースポーツシーンでの使用も視野に入れた高性能と高耐久性を実現している。 そんなFJ20型エンジンをキャブレターで制御したらどうなるか? ハチマル世代の興味をかき立てるクルマが今回「ユーティリタス」で製作されたこのDR30だ。インジェクションからのキャブ化だけでなく、同時に、ほとんどのビスが新品や再メッキされたモノを使うなど、徹底的にレストア&ディティールアップを図るこだわりを見せている。 インジェクションに変えて採用したのは、ソレックスのφ44㎜ゴールドキャブレター。外装メッキパーツだけではなく、内部のジェットなどがスポーティーな仕様となっている。 エンジンルーム全体を新車のように引き締めているのは、きれいにクロメートメッキされたビスやパーツ類のおかげ。ほとんどのビスが新品や再メッキされたモノを使うなど、徹底的にこだわりを見せている。 エキゾーストマニホールドはフジツボ社製オールステンレスタイプ。手前に見えるホース類などもすべて新品に交換されている。 エキパイ同様、マフラーにも新品のフジツボ製オールステンレスマフラーを装着。気持ちいい走りに、キャブレターによって強調されたステンレスらしいサウンドがドライビングをさらに楽しくさせる。 R30スカイラインがアジャスタブルショックアブソーバーは、室内から4輪同時に減衰力をハードかソフトに変更可能な世界初の装備。 レストアに当たっては、オリジナルのラムタイプ(倒立式)車高調整サスペンションを装着。FJ20型らしいエンジン特性とビッグキャブレターによるダイレクトなパワーに見合った足回りに仕上げている。
Nosweb 編集部