【フルコン空手全日本】女子は”絶対王者”菊川結衣が軽量級でV6!石野まこと、吉田優輝は初優勝=JFKO
『第7回全日本フルコンタクト空手道選手権大会』 2022年5月22日(土)23(日) 大阪府立体育館 【フォト】女子軽中量級では21歳・石野まことが優勝 ▼女子軽量級 ◯菊川 結衣(芦原会館) 本戦 判定 5-0 ●手島 海咲(新極真会 神奈川東横浜支部) 300を超えるフルコンタクト空手団体・道場が集結する(公社)全日本フルコンタクト空手道連盟(以下JFKO)の全日本大会が今年も行われた。 今年5月の開催を目標にしてきたWFKO(世界フルコンタクト空手道連盟)主催の第1回世界大会は中止となったが、国内の統一大会である全日本大会は予定通り開催された。 菊川は第1回~5回大会までの五連覇者。対する手島は昨年第6回の優勝者だ。菊川は前述の世界大会にターゲットを合わせていたため、昨年の全日本は欠場。しかし世界大会はコロナで開催中止になり今回参戦。両者は過去何度も対決し、そのたび菊川が勝利を収めてきた。 菊川は強烈な胸パンチ、右ローを繰り出し、手島は左右に回って細かい突き、インロー。菊川の軽量級離れした豪快な突きやローの音が、会場に響き渡る。菊川のロー攻めに、手島のステップが若干減り気味に。判定は菊川が本戦5-0勝利。堂々の6回目の優勝を飾った。 菊川は今回の試合4戦全て本戦5-0判定で勝ち上がってみせ”絶対王者”の風格を見せつけた。 菊川は勝利後インタビューで「前回(第5回)のJFKO優勝から3年間、優勝という文字から遠ざかっていたが、支えてくださった人たちに恩返し出来てホッとしている」と語る。 前戦は昨年12月、毎年入賞を果たしている新極真の全日本(無差別)に参戦した。しかし3回戦で新鋭・鈴木未紘に判定負けし入賞を逃した。 今回の参戦は「さすがにこのままじゃ終われないなと思ったので。気持ちよく終わりたい」と、引退も視野に入れ臨んだものだった。コロナ禍の中、大学を卒業し、新社会人となり「働きながら稽古も大変だったが、周りの方の喜んでいる顔が見たいと頑張ってきました」と喜ぶ。 今後の進退については「この大会にすごく準備をかけてきて、出しきって結果も出て。一回引退とまではいかないんですけど、お休みしようかな」と休養を取りたいと語った。休養の後、再び試合で爆発するか、次戦にも期待したい。 また、女子軽中量級では前回中量級準優勝の石野まこと(21=桜塾)が延長戦で競り勝ち初優勝、また、まだ茶色帯で昨年3位の18歳・吉田優輝(新極真会 川崎東湘南支部)は過去3度の優勝経験のある加藤小也香(新極真会 愛知中央支部)と打ち合い3-0の僅差で競り勝ち初優勝を果たした。 なお、重量級で過去3度優勝している久保田 千尋(久保田道場)は軽重量級に体重を落とし初制覇、重量級では渡辺小春(武奨館)が2連覇を達成した。