「川田将雅・松若風馬騎手が好成績」「逃げ・先行馬を買うのはもう古い」など 阪神開幕週を徹底検証
ルメールより買える松若風馬
今週から1回阪神開催がスタート。京都競馬場改修工事の影響を受け、京都芝2200mから阪神芝2200mに舞台が移る京都記念やエリザベス女王杯など代替されるレースが多いため、今年は阪神競馬と戦う機会がおのずと増えることになる。阪神競馬の回収率で中央競馬の収支が大きく左右されるといっても過言ではない。 【京都記念 2021予想】ラヴズオンリーユーは川田騎手とのコンビで完全復活!?阪神芝2200mの鬼門の枠データを発見!(SPAIA編) 初春から冬まで一年中取っ組み合いをする阪神競馬との今季初戦で勝利を手にできるかどうかは重要なポイントになるだろう。今週のコラムは「1回阪神開催開幕週」をテーマに2016年~2020年のデータを分析し、攻略のヒントを探っていく。 まずは騎手別成績を確認する。 トップを快走しているのは川田将雅騎手。最多の21勝を挙げて複勝率58.3%、単複回収率はともに107%と他を大きく引き離している。古馬に騎乗した際は【11-7-8-12】と複勝率が7割の大台に近づき、回収率も向上。 京都記念ではM.デムーロ騎手からバトンを受けたラヴズオンリーユーに騎乗するが、前走乗り替わりかつ2番人気以内では【4-2-2-1】と安定感抜群。やや難解なメンバー構成となった同レースだが、3連系の軸欄にこの馬を塗ってから馬券検討に入りたいところ。 若手では昨年GIジョッキーの仲間入りを果たした松若風馬騎手を推奨。複勝率42.5%はあのルメール騎手を上回っており(同41.9%、今週は東京で騎乗予定)、騎乗馬の平均人気6.4を考えると驚異的な相性の良さだ。買い方はいたってシンプル、前走で逃げ・先行した馬を買うだけ。 前走4角7番手以内の馬に限ると半数の騎乗馬が馬券になっている。京都記念では前走の京都大賞典で逃げたダンビュライトに警戒しておきたい。対照的にやや数字を落としているのが武豊騎手。全体成績もあまり芳しくないが、特に乗り替わりでは【2-3-1-28】複勝率17.6%、単勝回収率30%・複勝回収率29%と厳しい。京都記念は復活を期すダービー馬ワグネリアンと挑むものの、こちらも福永祐一騎手からの乗り替わり。人気を集めるようなら消したい。