落合GMの協約違反疑惑への賛否
■時代が変わった今、ポストシーズンを見直すべき 落合GMの気持ちを理解できる部分もある。私も、選手会としてFAなどの権利を得た現在、ポストシーズンに関しては、見直すべき時期ではないかと考えている。レギュラー獲得を狙う若手の選手からすれば、成長の機会を阻害される邪魔なルールだ。プロの“イロハ”がわからぬ新人選手に関しては、指導者がいなければ、故障発生などの支障があるため、特別に新人合同自主トレが認められているが、若手もベテランも同じルールに当てはめることは考え直していい。 例えば、入団5年目以内の選手に関しては、本人が指導を受けたい旨を事前に申請しておけば、球団フロント及びユニホーム組との接触、指導を認めるなどの新しい解釈、もしくは改正を考えてもいいのではないか、合同自主トレなどの集団的な指導の再開ではなく、あくまでも若手選手主体の“レッスン”であれば容認すればどうだろう。選手の全体的なレベルアップ、プロ野球界の底上げのためにも考えるべき案件である。 ■選手会からも行動を 本来、これらの改正案は、球団側からだけでなく選手会サイドからも提案すべき筋合いの話だろうとは思うが……。中日の選手会が、今回の落合GMの行動を「自然な偶発的な形で球団フロントが選手を教えることに問題がない」と問題視しないのならば、中日の選手会が最初に、そういう声を挙げてもいいだろう。 (文責・掛布雅之/野球評論家/構成・本郷陽一)