12月定例県議会 閉会 総額282億円あまりの補正予算案 可決/奈良
12月定例県議会が16日、閉会し、総額およそ282億6100万円の補正予算案は原案通り可決されました。 12月定例県議会には橿原市の新しいアリーナの整備基本計画を策定するための費用などを盛り込んだ補正予算案などが提出されており、最終日の16日、原案通り可決されました。補正予算案をめぐっては、県が韓国・忠清南道との友好提携15周年などに向けた記念事業として、2025年10月に奈良公園での開催を計画しているK―POPアーティストによるコンサートなどの事業費総額およそ2億7000万円の一部が計上されています。 これについて5人の議員からはイベントが一日だけで終わることから「一過性のイベントに終わる可能性が高い」とか、「平城京天平祭などへの運営費負担を県が見送ったにも関わらず今回のイベントを実施するのは合理性に欠ける」などの意見が出され事業費の削除を求める修正案が提出されました。一部の議員が退出する中、行われた採決で修正案は否決されました。閉会後、山下知事は― 山下知事 「企業からの協賛金を募ったりとか、あるいはボランティアの皆さんも募って経費を節減するとともに、奈良県全体でこのイベントを盛り上げるという体制を組めればいいなと思っております。県民の皆さんにご理解いただけるかたちでこのイベントを実施してまいりたいと考えています。」 一方、修正案を提出した議員は「結果的にイベントの事業費が可決されたことについては非常に残念だ」と話しました。なお、議会終了後、事業について一部の議員は山下知事に奈良公園に限らず場所を再検討することや、様々な手法を用いて支出額を減らすよう求める申入書が提出されました。