物流の「2024年問題」 人手不足でこれまで通りモノが運べなくなる? タッグを組んだのはカゴメや日清製粉ウェルナなど大手食品会社 “ドライバーの負担軽減を目指す”【チャント!調査隊】
CBCテレビ
2024年、トラックドライバーの時間外労働時間に上限が定められることで人手が足りなくなり、モノがこれまで通り届かなくなるかもしれない「2024年問題」をご存じでしょうか。 【写真を見る】物流の「2024年問題」 人手不足でこれまで通りモノが運べなくなる? タッグを組んだのはカゴメや日清製粉ウェルナなど大手食品会社 “ドライバーの負担軽減を目指す”【チャント!調査隊】 暮らしに直撃する問題に早く対策を打つため“企業の垣根を超えた作戦”が始まっています。調査しました! 午前10時半。名古屋市港区の物流倉庫。 大型トラックから降りてきたのは、この道約20年のドライバー成田由和さんです。 (トラックドライバー 成田由和さん) 「箱の傷みや汚れがないか1枚ずつチェックしています」 この日、運ぶ荷物は加工食品大手・日清製粉ウェルナが製造したパスタソースや唐揚げ粉。食卓でお馴染みの商品です。 (トラックドライバー 成田由和さん) 「夏はヤバイ…」 積み込み作業を行う成田さんの額には玉のような汗が。食品を運ぶため、スピードが命です。 トラックの目的地は、直線距離で300キロ離れた埼玉県杉戸町の倉庫。ノンストップで走り続けたとしても約6時間。現地で一泊しなければ帰って来られない距離です。 午前11時半に名古屋の倉庫を出発したトラックは、3時間半後の午後3時前、静岡市の清水パーキングエリアに到着。ここで休憩かと思いきや… ■ライバル企業の商品を積むドライバーと鍵交換 そのワケは“中継輸送” (トラックドライバー 成田由和さん) 「お疲れ様です。こちらの鍵です」 別のトラックのドライバーと車の鍵を交換し、トラックを乗り換えます。 これは一体… (トラックドライバー 成田由和さん) 「関東から来た車に乗り換えて僕は中部の方に帰ります」 鍵を交換した相手は、なんと日清製粉ウェルナのライバル企業「カゴメ」の商品を積んだドライバー。トラックの荷台には、茨城県から愛知県に運ぶ食品が積まれています。 名古屋市と茨城県から出発した2社のトラックが、中間地点の静岡市で合流。ドライバーだけを「スイッチ」して荷物は300キロ先に運ぶ「中継輸送」が行われているのです。
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