初めての選挙と国の変化に戸惑うブータンの人々を描く 『お坊さまと鉄砲』12月13日公開
ブータン映画『The Monk and the Gun(原題)』が『お坊さまと鉄砲』の邦題で12月13日よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、シネ・リーブル池袋ほかで全国順次ロードショーされることが決定した。 【写真】たくさんの人に囲まれるお坊さまの姿が 『お坊さまと鉄砲』場面写真 本作は、長編映画監督デビュー作の『ブータン 山の教室』で、伝統を守りながら生きる人々の暮らしを活写しつつ、“学ぶ”ことによって未来は切り開かれていくことを示したパオ・チョニン・ドルジ監督の第2作。監督が今回モチーフに選んだのは「選挙」。初めての選挙によって“変化”を求められ戸惑う村の人々の姿を、温かい眼差しと飄々としたユーモアをまじえて描いた。 第50回テルライド映画祭でワールドプレミア上映されると、トロント国際映画祭、ローマ国際映画祭など世界各国の15以上の映画祭に招かれ、一般観客の投票によって選ばれる観客賞4つを含む6つの賞を受賞した本作。前作『ブータン山の教室』同様、第96回アカデミー賞 国際長編映画賞のブータン代表作品に選出され、ショートリスト入りを果たした。 2006年、国民に愛された国王の退位により、民主化へと転換を図ることになったブータンで、選挙の実施を目指して模擬選挙が行われることになる。周囲を山に囲まれたウラの村で、この報を聞いた高僧は、なぜか若い僧に銃を手に入れるよう指示する。時を同じくしてアメリカから“幻の銃”を探しにアンティークの銃コレクターがやって来て、村全体を巻き込んで思いがけない騒動が持ち上がる。 あわせて公開された日本オリジナルの本ビジュアルは、絵本を中心に幅広く活動する画家・nakabanが本作からインスパイアを受け、描き起こしたイラストを元に制作。ドルジ監督も「これまで見たこの作品のアートワークのなかで一番好きだ」と絶賛した。 なお、10月4日よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、シネ・リーブル池袋にて、ポストカード3枚セット付き前売券1500円(税込)が、オンラインにてムビチケ前売券1500円(税込)が発売される。
リアルサウンド編集部