高校野球 9回に11点を取って海星、2年ぶり26度目の東海大会出場決める 大垣日大と中京、掛川西と常葉大菊川も
◇28日 高校野球秋季三重県大会準決勝 海星12―0津田学園(三重・ドリームオーシャンスタジアム) 三重、岐阜、静岡の準決勝が行われ、三重は海星と菰野が決勝へ進み、来春のセンバツ出場校選考で重要な参考資料となる東海大会(10月19日開幕、静岡・草薙など)への出場を決めた。海星は1点リードの9回に11点を奪い、12―0で津田学園に大勝。今夏の甲子園に出場した菰野は宇治山田商に2―1で競り勝った。岐阜は大垣日大と中京、静岡は掛川西と常葉大菊川が勝ち上がり、東海大会出場を決めた。 海星の攻撃が止まらなかった。1―0の9回。先頭・小田からの3者連続バント安打で流れを呼び込んだ。無死一、二塁から水谷が投手前に転がした打球が相手の失策を誘い、まず2点。四死球や犠打も絡めて6点差にリードを広げた後、2死満塁からは3番・川崎の3点二塁打や水谷の適時三塁打、森田の2ランでトドメを刺した。 主将で4番の水谷は2安打3打点の活躍。打者一巡の猛攻に「1―0の場面だったので、1点でも多く重ねたかった。嫌な攻撃をして相手を崩せてよかった」とうなずいた。 甲子園出場は1999年のセンバツを最後に20年以上も遠ざかっている。2年ぶり26度目の東海大会進出を決めたが、目指すのはもっと上。東海大会の決勝進出で濃厚となるセンバツ出場と、優勝校が出場する明治神宮大会での日本一を目指す。大きな目標を掲げる主将は「三重代表として東海大会に行く以上、出られて『よっしゃー』だけでは終われない」と背筋を伸ばした。 決勝で対戦するのは主力全員が2年生で今夏の三重大会を制し、甲子園でも初戦を突破した菰野。1回戦で難敵の三重を2―1で破り、試合を重ねながらチーム力を磨いてきた。大きな野望をかなえるために、強敵を倒してまずは三重の頂点に立つ。
中日スポーツ