「そっくり!」と話題になった2人が初対面。アカツキジャパン町田瑠唯と元なでしこジャパン岩渕真奈、納得の共通点とは?
多様な個性でチームは成り立つ
――「似ている」と言われたお二人ですが、「負けず嫌い」は共通している一方で、プレースタイルやキャラクターはかなり違いますね(笑)。 岩渕:本当に(笑)。でも、チームにはいろんな個性がいるからこそ面白いなと思うし、それこそ2011年にワールドカップで優勝した時の年代は全員、スーパー個性が強かったので。「あのチームがよくまとまったな」と感慨深いですし、いろんなキャラクターがいていいと思います。 町田:バスケットも、いろんな選手がいました。でも、東京五輪の時はスーパースターと言われる選手がいなくて。ずっと女子バスケット界を引っ張ってくれた渡嘉敷来夢選手がケガでオリンピックに出られなかったので、みんなの武器を合わせて「チームでしっかり戦おう」という気持ちが強かったです。 ――女子バスケはトム・ホーバス監督(現男子代表監督)のマネジメントも大きかったと思いますが、なでしこジャパンはロンドン五輪で当時の佐々木則夫監督(現女子委員長)が、選手の自主性を引き出していた側面もありましたね。 町田:それは大きかったと思います。 岩渕:ノリさんは、「選手に任せる」と言いながらも決まりごとはあったので、そのバランスもよくて。自分はほとんど何もやっていないのですが、チームを引っ張っていた年上の澤(穂希)さんや宮間(あや)さんなど、中心選手がチームのために行動してくれていたなと思います。 ※次回、連載中編は7月2日(火)に公開予定 <了>
[PROFILE] 岩渕真奈(いわぶち・まな) 1993年3月18日生まれ、東京都出身。元サッカー日本女子代表。小学2年生の時に関前SCでサッカーを始め、クラブ初の女子選手となる。中学進学時に日テレ・メニーナ入団、14歳でトップチームの日テレ・ベレーザに2種登録され、2008年に昇格。2012年よりドイツ・女子ブンデスリーガのホッフェンハイムへ移籍し、2014年に加入したバイエルンではリーグ2連覇を達成。2017年に帰国し、INAC神戸レオネッサに入団。2021年1月よりイングランド ・FA女子スーパーリーグのアストン・ヴィラへ移籍、2021-22シーズンからアーセナルでプレーし、2023年1月からトッテナムへ期限付き移籍。昨年9月に引退を表明した。日本代表では2011年女子ワールドカップ優勝、2012年ロンドン五輪準優勝を経験。2021年東京五輪では背番号10を背負うなど、なでしこジャパンを長く牽引した。国際Aマッチ通算90試合37得点。