「そっくり!」と話題になった2人が初対面。アカツキジャパン町田瑠唯と元なでしこジャパン岩渕真奈、納得の共通点とは?
性格のまったく違う2人の共通点
岩渕:バスケットボールは身長や体格が重視されるスポーツというイメージがあって、その中で小柄だけど活躍している町田選手は子どもたちに夢を与えると思うし、かっこいいなと。でも、これまでに身長が小さいことなどが原因で、プレーを諦めかけたりしたことはなかったんですか? 町田:諦めることはなかったですね。めちゃくちゃ負けず嫌いなので、昔から「小さいからできない」と言われるのが絶対に嫌で、常にそういう気持ちでプレーしてきました。 ――「めちゃくちゃ負けず嫌い」は、もしかして一番の共通点ではないですか? 岩渕:そうかもしれないですね。ただ、自分は負けず嫌いだけど、諦めも早いんですよ。例えば、現役引退後によくゴルフに誘われるんですけど、一回打ちっぱなしに行った時に自分にセンスを感じなかったので、それ以来やっていません。「向いていない」と思うことは一瞬で手放せるんです。町田選手は? 町田:私は、裏でコツコツ練習しちゃうタイプですね(笑)。 岩渕:真面目! 町田:興味がないことには手を出さないんですが、興味あることとかやってみたいことは、できなくてもできるようになろうと頑張るんです。 岩渕:私はチャレンジしてできないと思ったらすぐに手を引いて、「やったことないんですよ」って、なかったことにしちゃいますから(笑)。
競技を背負うプレッシャーとどう向き合ったのか
――2人とも10代からトップリーグで活躍し、競技の未来を担う存在としてメディアなどでもよく取り上げられてきたと思いますが、そういう見られ方に対して、どのように受け止めてきたのですか? 岩渕:10代の時は、期待されるのが嬉しかった時期もあったと思います。ただ、活躍しなくても取り上げられるのは嫌で、メディアの取材を「面倒くさい」と思って断っていた時期もありました。チームスポーツだし、もっとうまい選手がたくさんいる中で注目されるのは、その選手たちに申し訳ないと思いますから。でも、最終的には一試合一試合の積み重ねで評価してもらえるようにもなったので、サッカーと向き合うしかない、「とにかくやるしかない」っていう気持ちは常に持っていましたね。 町田:私はあんまり表に出るのが得意じゃないので、注目されるのが苦手なんですよ。なので、メディアに出るのは苦手ですし、テレビもあまり出ないです。 ――町田選手はかなりシャイだそうですね。 岩渕:かわいい! 私はそんなこと全然言われないですもん。 ――岩渕さんはストライカーでしたから、目立ってなんぼ、ですよね。 岩渕:そうですね。今だから言えますけど、若い頃は「自分が一番うまい」って思っていた時期もありましたから(笑)。そういう時期はなかったですか? 町田:周りにうまい選手が多いので、自分に自信を持ったことはあまりないです。東京五輪ではちょっと注目されましたけど、それまで代表では2番手、3番手だったので、期待されているっていう感じもなかったです。自分も岩渕さんのように得点をバンバン取る選手だったらそういうメンタルになるかもしれないですけど、チームメイトがシュートを決めてくれて数字が伸びるタイプのプレーヤーなので、「みんながいるから」っていう気持ちのほうが強いですね。