「そっくり!」と話題になった2人が初対面。アカツキジャパン町田瑠唯と元なでしこジャパン岩渕真奈、納得の共通点とは?
ストライカーとアシスト王、プレースタイルの違いは性格の違い?
――町田選手はポイントガードとしてWリーグでは今季7度目のアシスト王に輝き、富士通レッドウェーブを優勝に導きました。代表でも同じようにアシストで魅せてきましたが、それぞれのチームでチームを牽引する存在としてどんなことを大切にしているのですか? 町田:ポイントガードは、コートの中では監督みたいな役割をしなければいけない司令塔なので、プレーでチームを引っ張る責任もありますし、勝敗の責任を負わなければいけない責任感はあります。ただ、富士通でも代表でも、本当にチームメイトがシュートが上手な選手ばっかりで、その選手たちを生かすためのプレーをしようと心がけてきました。シュートよりもパスのほうが好きなので、周りの選手に生かしてもらっているという気持ちがあります。 ――「いいパスをもらって、もっと自分が点を取りたい」と思うことはないですか? 町田:あまりないですね。もちろん、点は取らなきゃいけないと思ってるんですけど、そっちがメインではなくて、本当に「みんなに取ってもらいたい」という気持ちが強いです。 ――岩渕さんは現役時代、さまざまな大会で得点王に輝きました。アシストもありましたが、やはり自分のゴールでチームを勝たせることが一番の喜びだったのですか? 岩渕:そうですね。サッカーは一点が勝敗を分ける競技なので、そこでは自分が決めたいと思います。でも、アシストも好きですよ。バスケは点がたくさん入るので、シュートもアシストも輝ける場面が多くて羨ましいです。サッカーは、すごくいいパスを出しても決めてくれなかったら「おーい! そこ、最後触ってよ~」ってなりますし(笑)。そういうのがあるからこそ、サッカーだったら自分が点を取りたいと思うんです。町田選手は、いいパスをしたのに決めてくれなかった時、そう思うことはないですか? 町田:それはあまりないですね。基本的に、入らなかったシュートは「自分のパスがよくなかったかな」と思ってしまうタイプなんです。 岩渕:これは性格の違いですね(笑)。 ――ストライカーとアシスト王のメンタリティの違いは興味深いです(笑)。サッカーで少ないチャンスを決めなければ、チームメートやサポーターの風当たりも強くなると思いますが、そのプレッシャーはつらくなかったですか? 岩渕:嫌ではなかったですね。もちろん「自分が点を取らなかったせいで負けちゃった」って責任を背負う時もありましたけど、あまり引きずらずに切り替えてやっていました。バスケもサッカーも一人じゃ何も完結できないスポーツだから、外してしまった時はみんな「次、次」と声をかけてくれましたから。