新型フェラーリ296GTS日本上陸! 価格は4000万円超でもセールスは期待大!
フェラーリ「296GTB」のスパイダー版「296GTS」の国内発表会が鈴鹿サーキットで催された。4000万円オーバーの最新オープンカーを取材した大谷達也がリポートする。 【写真を見る】4313万円の新型296GTSの細部をチェック(18枚)
ルーフはわずか14秒で開閉可能!
フェラーリ「296GTB」の国際試乗会からまだ半年も経っていないというのに、そのスパイダー版である「296GTS」の国内発表会がフェラーリ・レーシング・デイズ開催中の鈴鹿サーキットで催された。 GTBやGTSはフェラーリ伝統のネーミングで、GTBはグラン・ツーリスモ・ベルリネッタ(ベルリネッタはイタリア語でクーペの意味)、GTSはグラン・ツーリスモ・スパイダーを意味する。ちなみに296は排気量2.9リッターの6気筒エンジンを指す。 その最大の特徴は、いうまでもなく開閉可能なルーフを装備した点にある。近年のフェラーリ・スパイダーは、布製のソフトトップではなく金属製ハードトップのリトラクタブル式ハードトップを採用するのが通例になっているが、296GTSも同じ方式を踏襲する。 ルーフが途中で折れ曲がってエンジンコンパートメント内にコンパクトに収納される形式も、先代にあたる「F8スパイダー」に準じている。ちなみに開閉に要する時間は14秒で、走行中でも車速が45km/h以下であれば操作可能という。 296GTSの基本的なメカニズムは296GTBと近く、前述した2.9リッターV6ツインターボ・エンジンにプラグイン・ハイブリッド・システムを組み合わせ、エンジン単体で663psと740Nmを、システム出力としては最高830psを生み出す。バッテリー容量は7.45kWhで、モーターのみで25kmのEV走行が可能。なお、0-100km/h加速は2.9秒、0-200km/h加速は7.9秒、最高速度は330km/h以上と発表されている。 ちなみに、296GTSの乾燥重量は296GTBより70kg重い1540kg。ここで2台の動力性能を比較すると、0-100km/h加速はまったくおなじで、0-200km/h加速は296GTSのほうが0.3秒遅く、最高速度はクーペ、スパイダーともに330km/h以上という。ちなみにフィオラノ・サーキットでのタイムは1分21秒80で、これは296GTBの0.8秒遅れに相当するものだ。