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潜水艦どれだけ深く潜れるの? 詳細な深度は最高機密 周辺国の保有艦は性能いかほど?

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乗りものニュース

潜水艦はいかに深く潜れるかがポイント

 防衛省は2020年6月20日(土)、鹿児島県奄美大島沖を他国の潜水艦が潜航状態で西進するのを海上自衛隊が確認したと発表しました。東アジアでは日本のほか、中国(中華人民共和国)、韓国、ロシア、台湾(中華民国)などが潜水艦を保有しています。これらの国々の軍用潜水艦はどれぐらいの性能を有しているのか、今回は潜航深度に焦点を絞って見ていきます。 【写真】静粛性は世界でも指折り 海上自衛隊のそうりゅう型潜水艦  潜水艦の潜航深度については性能を示す核心部分になるため、各国とも機密扱いにしており詳細は不明です。当然、海上自衛隊の潜水艦についても、防衛機密として公にされていません。  しかし、日本のように潜水艦を独自に設計し建造できる国はそう多くなく、たとえば韓国や台湾などは他国の輸出用潜水艦を導入し運用しています。輸出用潜水艦は、販売するためにカタログスペックとして潜航深度を公開していることが多いため、そこからある程度の数値は推察可能です。  また中国も自国で設計し建造しているものの、潜水艦先進国であったロシアの技術を研究するために、1990年代半ばから2000年代前半にかけて、同国の輸出用潜水艦を12隻購入しています。  しかも中国は2010年以降、自国開発の潜水艦をタイやパキスタンに販売しています。輸出にあたり、自国の潜水艦よりあえてスペックダウンしている可能性もありますが、他国に販売する際に潜航深度はある程度、公開しているようです。

輸出用潜水艦は販売するため性能もオープン

 韓国が運用する現役の潜水艦は、ドイツ製の209型と214型で、両タイプとも非原子力推進の通常動力型潜水艦です。数字の小さい209型の方が古く、214型の方が新しいタイプで、潜航深度は公称で209型が約300m、214型が約400mといわれています。  台湾が運用する潜水艦はかなり古いものです。4隻あるうちの2隻は、第2次世界大戦の終結前後にアメリカで就役したものを1970年代に中古で購入しており、すでに70年以上現役です。そのため潜航深度も100m程度しかありません。  残る2隻は1980年代後半にオランダで建造されたもので、オランダ海軍向けズヴァ―ルドフィス級潜水艦の改良型です。ディーゼルエンジンと鉛電池で航行する通常動力型であり、潜航深度は約300mといわれています。なお、このタイプもすでに就役から30年以上経つため、2020年現在ではここまで深く潜ることはできないかもしれません。  中国は、東アジア随一の潜水艦大国です。原子力潜水艦と通常動力型潜水艦合わせて70隻以上を保有します。原子力潜水艦の最大潜航深度は不明ですが、通常動力型潜水艦であればある程度、予測できます。  中国の通常動力型潜水艦で最も数が多いのは、2006(平成18)年から運用が始まった元型です。2020年現在までに中国海軍にて約20隻、就役しており、タイやパキスタンへも輸出されています。2013(平成25)年にアラブ首長国連邦で開催された国際的な武器見本市「IDEX-2013」において公開されていた、元型潜水艦の輸出タイプである「S20」は、潜航深度300mとされていました。  2017年5月にタイが購入契約を結んだのは、S20の改良型であるS26Tですが、このタイプも潜航深度300mといわれています。

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