カーリング県勢 地の利で躍進誓う/日本混合ダブルス選手権 青森で23日開幕
2022年北京冬季五輪の代表選考を兼ねたカーリングの日本混合ダブルス選手権が23日、青森市のみちぎんドリームスタジアムで開幕する。県勢はいずれも青森市の田中美咲選手(24)・今千宏選手(26)、山下知恵理選手(31)・藤村正貴選手(30)の2組が出場。練習や試合で慣れ親しんだ会場で行われるだけに「地の利を生かして決勝トーナメント進出を」と健闘を誓う。 「地元でカーリングを頑張っていることを、多くの人に知ってもらいたい」と田中、今選手。国際試合への出場経験があり読みの鋭さに定評がある田中選手と力強いスイープを誇る今選手は「互いにないところを補えるペア」と自信を込めて話す。ピンチでも息の合ったプレーを披露するなど昨年夏の結成から力をつけてきた。 一方の山下、藤村選手は競技歴ともに15年超。ショットの精度は年々上がっており、手応えを感じているという。「落ち着いて作戦を組み立てられる」と互いへの信頼は厚い。1月に行われた東北地区大会では田中、今選手の組が2位、山下、藤村選手の組が3位に入って日本選手権の切符をつかんだ。 今回は日本協会が推薦したり、全国各地区の予選を勝ち抜いた21組が出場。三つのグループに分かれてそれぞれリーグ戦を行った後、勝ち残った8組による決勝トーナメントが行われる。3年前の平昌冬季五輪で銅メダルを獲得したロコ・ソラーレを率いる藤沢五月選手らトップ選手が多数出場する予定で、強豪の一角を崩さなければ決勝トーナメントには進めない。 田中、今選手は「ピンチでも気後れすることなくベストを尽くしたい」と抱負。山下、藤村選手は「相手チームの雰囲気にのまれないようにしなければ」と気合を入れた。 青森市で日本選手権が行われるのは3年ぶり。新型コロナウイルスの感染防止のため、全て無観客で行われる。 昨年優勝した松村千秋選手、谷田康真選手の組が連覇を果たせば代表内定。4月に予定される世界選手権に出場し五輪出場枠を獲得すれば、そのまま本番へと向かう。松村、谷田選手の組以外が優勝した場合、改めて代表選考会が行われる見通し。 ◇ カーリング混合ダブルス 4人でチームを組む一般的なカーリングとは違い男女2人のペアでチームを組む。両チームは各エンド5回ずつストーンを投じ、計8エンドで得点を競う。各エンドの開始時、プレーエリアに両チームのストーンが既に一つずつ配置されているのが特徴。