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前代未聞!日本中の大学生がリモートで映画を合作中 120超の団体を動かしたのは1人の学生

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まいどなニュース

北海道から沖縄まで、全国の120を超える大学の映画サークルが映像作品を作り、それらをつなげて1本の長編オムニバス映画を完成させるという前代未聞のプロジェクトが進行している。新型コロナウイルスの影響で大学は休校を余儀なくされ、まだ校内の立ち入りが禁じられているところも。映像文化に携わる学生たちも創作活動ができなくなる中、1人の学生が立ち上がり、全国の同志にこう呼び掛けたことから全ては始まった。「突然失礼致します!一緒に映画を作りませんか――」 【動画】「突然失礼致します!」予告はこちら 発案者は群馬大学4年で、同大映画部【MEMENTO】部長の熊谷宏彰さん(21)。コロナ禍で自宅待機しながらも、映画を愛する学生としてできることはないかと考えるうち、日本中の大学にある映画・映像系のサークルに声を掛けて、ひとつの映像作品を合同制作することを思いついたという。 「コロナ禍で何もできないという状況をとにかく打開したかった」と熊谷さん。4月から6月にかけて、全国の映画、放送などに関係する団体のTwitterやInstagram、Facebookのアカウントを地道に検索し、片っ端から連絡を入れていったという。 こうして参加者を募る一方、熊谷さんは恐るべき行動力で大学の枠を超えた製作委員会も組織。オンラインでミーティングを重ね、「募集作品は1分以内」「新規撮影は“3密”を避けた屋内でのみ実施」「企画会議から公開までの全工程をリモートで行う」など、プロジェクトの全体像を練り上げていった。 甲南大学(神戸市)の映画研究会は、4月末にTwitter経由で熊谷さんからダイレクトメッセージを受け取ったという。3年で会長の大西ジャニー謙太郎さん(20)は「大学がずっと立ち入り禁止なので、撮影も新入生の歓迎会も全くできない状況だった。この企画に参加すれば、何か新しい刺激をもらえるかもしれないと思った」と話す。 大西さんたちは、今春入学したのにまだ1度もキャンパスで授業を受けたことがない1年の女子メンバーを主人公に、“自粛”生活の辛さを描写しつつも、最後に一筋の光を感じさせる短編を制作。熊谷さんら製作委員会が主導するミーティングもオンラインで頻繁に実施されたといい、大西さんは「実際の撮影や編集作業に手応えを感じたのはもちろん、コロナ前には知り合うこともなかった全国の学生とのつながりがどんどん広がっていくことにワクワクした」と振り返る。 7月12日に作品の提出を締め切り、120分から180分程度の1本の長編に編集。8月16日から10月末までYouTubeで公開する。熊谷さんは「YouTubeでの公開後は、本物の映画館でも上映したい」と話し、クラウドファンディングで資金を調達する準備を進めているという。 作品のタイトル「突然失礼致します!」は、熊谷さんが各団体にコンタクトを取る際の決まり文句。「コロナ世代、映画で闘う。」とのメッセージを掲げており、熊谷さんは「コロナ禍で落ち込んでいる人の背中を押せるような作品にしたいし、若い世代の熱意をたくさんの人に見てもらいたい」と力を込める。 (まいどなニュース・黒川 裕生)

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