ファーストサマーウイカ 「自分らしさはひとつじゃない」
バラエティやラジオにドラマとひっぱりだこ、今大ブレイク中のファーストサマーウイカさん。 【関連】元AKB48 アイドル・ぱるるの今をインタビュー アイコンの派手めメイクと髪型は、自身で生み出したもの。 自分をとことん楽しみつくす、彼女らしい発想力の原点とは――。
“こんなヤツほかにいないよね⁉”を目指しました(笑)
コテコテの関西弁と歯に衣着せぬ本音トークで注目を集め、目下大ブレイク中のファーストサマーウイカさん。アイドル時代を経て、バラエティで人気に火がついたのは30歳直前になってから。 トレードマークのかきあげ前髪とばっちりメイクは、アイドル時代に試行錯誤の末つくり上げたものだそう。 「ガールズグループのイベントに出ていると、みんなテンプレートのように似通った見た目をしてるので、視覚的に目立つものをと考えて。目指したのは“こんなヤツほかにいないよね!? ”というスタイル(笑)。 宝塚やザ・イエロー・モンキー、叶姉妹さん、ローリーさんなど、インスピレーションを刺激してくれたいろんな要素を抜き出して、そのハイブリッドを目指し、自分のアイコンにすべく突き詰めていきました」 超売れっ子となった現在も、基本的にメイクは自分で。“半顔メイク”動画が大きな話題を呼ぶなど、メイク術には定評がある。 「メイクに1時間半以上かけるのがルーティン。ポイントはシャドウで、宝塚や歌舞伎の舞台メイクから引き算したもの。手順が多くて、正直面倒臭い(笑)。でも私じゃないとこの顔にならないし、メイクも重要な装備のひとつです」
100個あるバージョンの集合体が自分
メイクも髪も、ウイカさんにとっては自己プロデュースの手段。そこに「モテを求める気持ちはない」と言う。 「追求しているのは、いかに画面映えするか。化粧は武装。男性が背広を着ると戦闘態勢になるように、私にとって化粧が鎧であり武器。メイクや髪にこだわるのは、そこからパワーをもらうことが多いからです」 ときには甘めメイクをインスタで披露し、男性ファンの心をくすぐることも。ヤンキー風からアイドル風まで、メイクで自在にイメージを変える。その振り幅の広さも彼女の魅力であり、自身もそのギャップを楽しんでいる感がある。 「私は、自分なんてものは存在しないと思っていて。自分らしさを求めると、“らしさ”って何? と路頭に迷うことになる。だから自分をひとつのイメージに決めつけず、“今日はあのモデルっぽい感じ”くらいのノリでどんどん何でもやってみる。そこでトライ&エラーを重ねることが、自分を俯瞰する近道にもなる気がします。 自分は1個ではなく、100個あるバージョンの集合体が自分。自分という人間のレパートリーをいっぱい持てば、いろんな人生が疑似体験できる。そうやっていつも違う自分でいられた方が、毎日楽しいじゃない? って思うんです」 ●愛用コスメ ボーム エサンシエル フェイスカラー スカルプティング 「肌はダンゼン、ツヤ派! ハイライトは5種類使っています。これはサテンのような輝きで肌をきれいに見せてくれます」 ファーストサマーウイカ(ふぁーすとさまーういか) 1990年生まれ。大阪府出身。大阪の劇団で活動し、2013年アイドルグループ「BiS」に加入しメジャーデビューする。翌年に解散。現在は「オールナイトニッポン0」パーソナリティほか幅広く活躍。
小野寺悦子