ドジャースのさらなる「大物獲得」あるのか ヘルナンデスも状況次第で“マネーゲーム化”の予感も
リリーフ陣は今季ナ・リーグ3位のチーム防御率(3.53)をマークしたが、その主要メンバーだったブレイク・トライネンがFAに。ここも先発のスネルのように計算できる投手が欲しいところだが、まだ具体的な名前は出ていない。野手では内野手のギャビン・ラックスが来季は定位置を失う可能性があり、トレードでリリーバーを狙う可能性も指摘されている。 一方、野手はムーキー・ベッツが来季は再び内野を守る予定。ベッツ以外の顔触れはトミー・エドマン、マックス・マンシー、クリス・テイラーら複数のポジションを守れる実績のある選手も多く、一塁手には安定した成績を期待できるフレディ・フリーマンもいるだけに、補強の優先順位は高くはないはず。 だが、外野陣はベッツが内野に移り、今シーズン世界一に貢献したテオスカー・ヘルナンデスがFAとなっている。エドマンやテイラーも外野守備が可能で、若手にもダルトン・ラッシング(捕手だが外野も対応可能)や、ホスエ・デポーラという有望株もいるが、穴のない布陣にするためには柱となれるような実績のある選手は必要だろう。 米メディア『CBS Sports』はスネルと高額な契約を結んだが、その給料のかなりの部分が後払いになっており、それがドジャースのさらなる補強を後押しすると分析。そんな状況の中、手薄になった外野手を強化する可能性は低くはないはずだ。 ドジャースは今オフのFA市場で最大の目玉となっているフアン・ソト(ヤンキースからFA)の獲得にも乗り出しており、すでにオファーも出していると報じられている。ドジャースの他には今季所属したヤンキース、レッドソックス、メッツ、ブルージェイズと資金潤沢な4チームもオファーしていると見られ、争奪戦は過熱している。 だが、現地の報道を見ると今のところソトとの契約に関してはメッツがリードしているよう。米メディア『USA TODAY』は、メッツがソトの獲得競争で“明らかな本命”になっていると見る各球団幹部たちの意見を紹介。メッツのオーナーであるスティーブ・コーエン氏が提示する額を超えるオファーを出す意思のある球団はないと見ているようだ。