風景、静物、人物色彩豊かに 示現会金沢展、県立美術館で開幕
洋画の第77回示現会金沢展(示現会、同会石川県支部、北國新聞社主催)は17日、金沢市の県立美術館で開幕した。風景や静物、人物などを描いた色彩豊かな93点が並び、来場者が具象美の魅力を感じ取った。 4月に東京で開かれた本展の巡回展で、本展の入賞入選作688点から選抜した60点をはじめ、地元会員の作品や小品などが会場を彩った。 雪の残る剱岳と春の高原を詩情豊かに表現した成田禎介理事長の「高原(黒部)」のほか、県支部からは松本隆支部長による「雪の舟屋」、吉塚春生事業部長の「異国の朝」などが寄せられた。北國新聞社が設ける北示賞に選ばれた上野茂男さん(加賀市)の「貯木場」なども目を引いた。 初日は開場式と表彰式が行われ、上野さん、奨励賞の田島昭夫さん(加賀市)と辻口明広さん(津幡町)をたたえた。会期は21日までで、入場は無料。