【就活戦線異状あり】東大生でも内定ゼロの現実! なぜ、いま子どもの就活に親の「協力」が必要となるのか
◼︎「子育ての総仕上げ」としての就活――不安から安心へ では、大学生を子にもつ親として、子供の就活とどう向き合えば良いのだろうか。「失われた30年」を現在進行形で生きる大学生は将来「自由に生きる」選択肢すらもはや守れない可能性も懸念される。 例えば、現在40代の就職氷河期世代への政府・厚労省による「活躍支援プラン」などの政策は、中高年(40歳~64歳)の社会的「引きこもり」が61万人(内閣府全国調査、2019年)を超えたことなども背景に立ち上げられている。 「親御さん世代の就活の経験知識と現在直面するお子さんの就活とでは、初期条件が変わっています。繰り返しますが、就活における競争のとんでもない激化です。お子さんの就活へのいたずらなアドバイスは時として『毒』にもなります。しかし、私は、お子さんの就活について親御さんが今こそ親身にサポートするのが一番だと考えています。お子さんを育て、接し、ともに同じ屋根の下で生きてきた時間も含め、親御さんはもっともお子さんの価値観を一番理解しているからです。そこで、私は親御さんに最後の子育ての総仕上げとしてお子さんの就活をともに乗り越えていくことを提案しています」(竹内氏) 就活相談に来る竹内氏を訪れる親のなかにはは、「子供の就活を甘く見ていた」「今の就活がこんなに厳しいとは思わなかった」と述べる方が多いという。そして自らの会社人としてのファースト・キャリアの重要性を、親の立場から再認識する方も多いという。 では、就活生を子にもつ親として、子供の就活の不安に対してどのような具体的な対策を講ずればよいのか。 次回は、親は、この厳しい時代に就活をする子に対して、具体的にいつ、何をどう準備すればよいのか。安心をもちながら「親子で取り組む就活の進め方」をお送りします。 (第2回目に「つづく」)
文:一個人編集部 写真:アマナイメージ