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三浦春馬が遺した言葉「〈劇的〉でない、日々の出会いの大切さが身に染みて」

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婦人公論.jp

今年7月18日に亡くなった俳優の三浦春馬さん(享年30)が出演したドラマ「おカネの切れ目が恋のはじまり」の最終回が放送された。同世代の俳優の中でも強い存在感を放ち、映画、ドラマ、舞台と幅広く活躍していた三浦さん。昨年10月、三浦さんが『婦人公論』に答えた際のインタビューを配信します。(構成=大西展子 撮影=小林ばく) 【ほかの写真】「自分は何に対して心が動くのか、温かくなるのか」 * * * * * * * ◆偉大な先輩たちに感化されて 年々仕事に対する意気込みが増してきたという実感があります。今はとにかくいろんな仕事に果敢に挑戦していきたいですね。そう思うようになったのは、年齢を重ねて、先輩の役者さんたちの偉大さや仕事への執念を改めて知ることができたから。先輩たちの、演技に対する熱量を目の当たりにすると、まだまだ「強い」人たちがいっぱいいるんだなと痛感させられます。 例えば、仲良くさせていただいている小栗旬さんや鈴木亮平さん。もっと年上だと「地球ゴージャス」という演劇ユニットを主宰する岸谷五朗さん、寺脇康文さん。さらに、舞台『罪と罰』でご一緒した勝村政信さんは、身近に接してみて本当にすごいと思います。皆さん、お芝居についてすごく勉強しているし、ご自身で得た知識を僕ら後輩と共有してくれるんです。 たとえば勝村さんには、舞台上での効果的な動き方を、論理的に教えていただきました。わざわざ時間を割いて知識を伝えてくれるわけですから、本当に愛情深いなあって。それを会得するまでに、どれだけ試してきたんだろう、どれだけの時間を費やしてきたんだろうと思うと、気が遠くなる。 これは勝村さんが言っていたんですけど、「俺たちは叩き上げだから、いわば無免許で演技をしているに等しい。演劇学校でいろんなメソッドを研究し、それを体現している役者に比べれば、俺たちは何者でもないんだから」って。そうなんですよね。僕も子役からスタートして、これまで演劇を理論的に考えることをしてこなかった。基本的には「実践あるのみ」で、舞台や映像の現場で日々悩み、迷い、試行錯誤してきたことの積み重ねで今に至っているのですから。 もちろん、実践も大事ですが、演劇論の本を読んだり、自分から学べることがたくさんある。そういうことに気づかされて、今、大いに燃えています。 勝村さんが、「俺は強い奴と芝居がしたいんだよね」と仰っていましたが、僕も同感です。勝村さんのような「強い」役者さんと共演して自分をもっと高めたいと思っています。 ただ、そんな僕にも最近、後輩が増えてきまして。いつまでも教わる立場じゃいられない。先輩方がしてきてくれたように、僕も後輩に何か聞かれれば、丁寧に伝えていきたいと思います。そのためにも、やっぱり勉強、ですね。

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