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イノシシ 二上山で繁殖か 住宅地で相次ぎ出没、住民「怖い」

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北日本新聞

 高岡市伏木地区でイノシシの出没が相次ぎ、住民から不安の声が上がっている。近くの二上山で繁殖し、年を追うごとに生息域を広げているとみられる。住宅地での目撃が後を絶たないほか、畑や田んぼが荒らされる被害もあり、住民は「夜に出歩くのが怖い」と話す。住宅街では捕獲用のおりの設置が難しいなど対策には限界があり、市は「草を刈ってイノシシが隠れられる場所を減らしてほしい」とする。(正橋悠)  9月に入り、高岡市伏木地区の住宅地では3日に伏木古府元町、9日に太田、10日に伏木矢田でそれぞれ目撃情報があった。7月には伏木中学校(伏木古府)近くの住宅密集地にもイノシシが現れた。  「どんどん数が増え、山の下の地区にまで姿を現すようになった」。二上山の裾野に住む早不二夫さん(72)=伏木一宮=は、イノシシ被害に頭を悩ませる一人だ。管理する畑の農作物は食い荒らされ、畑ののり面が何カ所も掘り起こされた。今月6日には自宅そばの路上で3頭と遭遇。早さんは「突進されたらよけられない」と困惑した様子で話す。

 伏木一宮では7、8年ほど前から、山林を中心にイノシシが目撃され始めた。3年ほど前からは、住宅地にも頻繁に姿を現し、畑や田んぼが荒らされるようになった。地元の農産物生産組合は2年前から、組合員の田んぼや畑の周囲に金属製の柵を設置。だが、わずかな隙間や、柵の下に掘った穴から侵入され、被害はなかなか減らないという。  高岡市農業水産課によると、19年度の市内での捕獲数は前年度の約2・5倍となる626頭に急増。二上山周辺の太田、二上、城光寺、西海老坂では112頭と前年の4頭から大幅に増え、目撃件数も2件から29件に増加した。  一方、住宅街で有効な手だてを取るのは難しい。同課は、人が多い場所では捕獲用のおりを設置しづらいとして「草刈りや餌となる生ごみの管理を徹底してほしい」と呼び掛ける。  二上山周辺の出没増加について、県自然博物園ねいの里(富山市婦中町吉住)は「二上山で増えたイノシシが餌を求めて裾野まで下りてきている」とみる。対策については「イノシシは警戒心が強い。襲われないためには、見つけても近づかないことが大切」としている。

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