【メルセデスマイバッハ SL680モノグラム】マイバッハが求めるラグジュアリーさとドライビングプレジャーとは
そして、他社とマイバッハブランドとのポジショニングは、「非常に良いポジションが取れているのではないか」という。具体的には、マイバッハブランドが提供できるのは、「お客様の中には非常にあまり目立ちたくない、控えめにラグジュアリーを感じたり表現したいというお客様に対して提供できる価値もある一方、少し目立ってみたいといった好みを持っているお客様に対しても、このSLでハイライトされているようにロゴがしっかりと出ているなどで少し目立たせる価値を提供もできるという幅広いラインナップを持っていることがマイバッハブランドのユニークな点でしょう」と他ブランドとの違いを語った。
◆好調なマイバッハブランドのわけ
マイバッハの日本市場の状況も非常に好調だという。2015年にメルセデス・マイバッハ『Sクラス』を導入以降、SUVのメルセデス・マイバッハ『GLS』、2024年にはBEVのEQS SUVをラインナップし、現在3車種4モデル。パワートレインもV型12気筒からBEVまで揃っている。さらに、特別仕様車なども投入。その結果として、「販売台数は順調に推移し、2021年から2023年まで前年比プラス約200台のペースで登録台数を伸ばしています」というのはメルセデス・ベンツ日本社長兼CEOノゲルティンガー剛氏だ。
これには大きく2つの背景があるという。まず販売店拠点だ。2022年12月にメルセデスベンツのトップエンドモデル(マイバッハやAMG、『Sクラス』や『Gクラス』など)を専門に取り扱う世界初の販売店、スターズ@メルセデス・ベンツ銀座をオープン。「お客様からとてもご評価いただいており、今後全国4カ所で展開」。「さらにそこで働く人材の強化を予定しています」という。この2つを合わせることで、「マイバッハの世界観を存分に体験できる専用スペースを提供するとともに、専門のトレーニングを受け、メルセデスマイバッハブランド製品に精通したマイバッハエキスパートがブランドの魅力をお客様に伝えていきます」とコメントした。
日本だけでなく世界的にも好調なマイバッハブランド。歴史を踏まえると専用モデルがないのは非常に残念だが、この名前を大切に守り続けてもらいたい。
レスポンス 内田俊一