【メルセデスマイバッハ SL680モノグラム】マイバッハが求めるラグジュアリーさとドライビングプレジャーとは
マイバッハはいわゆるラグジュアリーブランドといえる。それを今後、どう育て、どう生まれ変わらせていくのか。ダニエル氏は、「常に市場の状況やお客様のニーズを観察し把握するようにしています。昨今のトレンドを見ていると、特に若年層でデジタル化のニーズが高まっていますし、特に環境面においてもいろいろな懸念がある。そういった大きなトレンドを踏まえながら、マイバッハというブランドにこの状況をどう落とし込んでいくかに努めています」という。
その一方で、「基本的に変わらない面もあります」とダニエル氏。それはマイバッハならではの職人技、そしてベストな素材を使っていくこと、デザインを最高峰のものにすること。この両面がありますので、両方(変わる面と変わらない面)を続けていくことが大事です。この良い例としてメルセデス・マイバッハ『EQS SUV』があります。マイバッハブランド初のBEV SUVであるだけでなく、トップエンドのカテゴリー初のBEV SUVでもあるのです。こういったアプローチを今後も続けていくことで、正しいプロダクトをお客様に提供していくのです」とコメントした。
◆専用モデルの予定はない
ここで気になるのは、メルセデスAMG『GT』のように、マイバッハ専用モデルが登場するのかだ。ダニエル氏は、次のように回答する。
「マイバッハは2014年以降、常にメルセデスベンツのトップテクノロジーと、そしてマイバッハがもたらすラグジュアリーの組み合わせをもとにメルセデス・マイバッハとして展開しています。そして、この組み合わせは、これまでもお客様に非常に好評をいただいていますので、戦略としては今まで通りの組み合わせでで進めていきます。現状ではマイバッハ専用のプラットフォームの計画はありません」と否定。
さらに、「マイバッハブランドはショーファーカーというイメージを持たれていますが、メルセデス・マイバッハSLを展開することで、ご自分で運転していただく楽しみをお届けできるようにしていきたい。そこにマイバッハが持っているスムーズさや快適性といった要素を確実に感じてもらえるようにしていきたいのです」と基本的にはメルセデスベンツのラインナップからマイバッハブランドに合うクルマをチョイスし仕上げていくようだ。