外部団体から預かった個人情報収集カード、病院内で配布・回収…公選法違反疑いで職員を書類送検
10月27日投開票の衆院選を巡り、香川県坂出市立病院の職員2人が県警に公職選挙法違反(公務員の地位利用)容疑で書類送検されていたことが、同病院などへの取材でわかった。
同病院によると、職員2人は10月上旬、選挙に絡み、外部の団体から氏名や住所、電話番号を記入するカード約30枚の配布を依頼され、他の職員に配った。記入した人からカードを回収し、団体に渡していたという。
同病院は取材に対し、2人に公選法に抵触するとの認識はなかったとしたうえで、「意識せずにしてしまったこととはいえ、結果抵触する恐れがあり、認識が甘かった。今後、周知を徹底していかないといけない」としている。
県警は衆院選で、同法違反事件2件を書類送検したことは発表しているが、詳細は明らかにしていない。