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マスク1箱3000円でも売れる店と、売れない店 「マスク格差」はいつなくなるのか?

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文春オンライン

 連休明けにマスクの供給が一気に増えて値崩れしている。連休前に1箱(50枚)3000円台後半で売られていたものが2000円台になり、1週間過ぎると1000円台まで落ちてきた(価格は税込み、以下同)。 【画像】男性が輸入したマスク。品質は問題ない  粗悪品も増えたと見られ、マスクが引き取り拒否に遭ったり、値崩れによって販売業者の目論見が外れたりしている。

「あのマスクをこの値段で誰が買うのか……」

 連休前に、中国の業者からマスクを仕入れる話を付けた雑貨商の男性が明かす。 「1箱2000円で120箱仕入れ、ある施設に1箱2500円で納入することになりました。連休明けにマスクが入った段ボールが2箱届き、車に積んで施設に届けたのですが……」  先方の担当者と一緒に段ボールを開けてマスクを確認すると、「薄いですね」と相手が漏らした。よく見ると肌が透けるほど生地が薄い。相手は受け取りを拒み、男性は仕方なく持ち帰った。  男性が抗議すると業者は「私が売り先を見つけます」と言い出し、都内の飲食店が大半を買ったと後に知った。 「興味が湧いて昼間にその店に行ってみると、店頭に並んだ弁当の横に、確かにマスクの箱が積まれていました。驚いたのは1箱3850円だったこと。あのマスクをこの値段で誰が買うのか……」(男性)  物流業の傍らで3月半ばからマスク輸入を続けてきた別の男性は、連休中に、カタログ販売の会社に15万枚のマスクを納入する仮契約を結んだ。 「中国からの仕入れ値は送料込みで1箱2000円弱まで落ちました。連休明けに届く予定で、カタログ会社は利益を乗せて3000円台で売ろうとしていたようです。しかし値崩れを見て、直前に引き取りを断って来ました。今後は、安く仕入れても、マスクが到着する頃にはさらに値崩れして赤字になる可能性がある。コロナ禍で本業が厳しい中、1カ月半で180万円の利益が出ましたが、これを機に止めました」

まだまだ高く売れる場合もある

 消費者側には、安く買える人と高く買ってしまう人の「マスク格差」も生じている。  先週末(17日)の品川区の某商店街。接骨院が中国製マスクを1箱3300円で店頭に並べ、夕方には売り切れていた。同じ商店街の端では衣料品店が1箱2000円で販売。こちらは、中国の「検査証」を掲示していたが売れ残っていた。  相場の2倍以上の値段でも売れる場合もある。  連休明け最初の日曜日(10日)、大手新聞の折り込みチラシの1枚がマスクの通販広告だった。「緊急入荷」の赤い文字の横に、2000円台前半の価格。よく見ると30枚入りで、税別。50枚換算で送料を含めると実に5000円を超える。1週間過ぎても注文が殺到しているという。

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