ドッキリの恨みの果てに生まれた純愛と死闘。――キス、殴り合い、そして引退。
8日、埼玉県・さいたまスーパーアリーナ(コミュニティアリーナ)にて『BreakingDown 14』が開催。【最弱からの覚醒】超10人ニキブルー1000倍界王拳が【ケンカバトルロワイアル代表】バン仲村BLACK亀仙人に真っ向勝負で勝利を収めた。 あまりの弱さと謎のカリスマで大人気となった10人ニキだが、『13』では【怒りに燃えるワンパンマン】にっけん君をワンパンKO、『13.5』【アウトローのカリスマ】瓜田純士から勝利。普通に強くなってしまった。 そんな10人ニキに『13.5』のケージ上で対戦を要求したのはバン仲村。朝倉未来CEOがその場で試合決定したため、『14』での目玉カードの1つとして期待されていた。 10人ニキは、かつてバン仲村に過激な性的行為を強いられそうになるドッキリを受けたことがあるということで恨みを持っていた。 今大会のオーディションで2人が顔を合わせると、10人ニキがドッキリの件を持ち出して舌戦を仕掛ける。これをバン仲村がキスで黙らせるというダンディズムを見せて前哨戦を制していた。 前日会見では10人ニキが30秒以内でのKO決着を宣言するも、KO負けしたこと無いというバン仲村は鼻で笑って受け流した。
ゴングが鳴るとともに10人ニキがノーガードでバン仲村に特攻。 バン仲村のラッシュを真っ向から受けても倒れないフィジカルの強さを見せ、クリンチを狙うバン仲村を突き飛ばしてさらなる打ち合いを求める戦闘民族ぶりを発揮し、ショートアッパーでダウンを奪う。再開して数秒で1分間終了のゴング。 10人ニキが5-0で勝利。これで10人ニキはBreakingDownで4連勝となった。 マイクを取った10人ニキは「マジ疲れたッス。ちょっと練習足りないですね。課題が残る試合結果になりました。勝って良かったです。来年から川島くんとかSATORUさんとか飯田さんとか、1人ずつ倒せるように練習したいと思います」とBREAKING DOWNの顔となっている選手を指名する。 バン仲村にもマイクが渡ると「いいおっさんだから疲れちゃったよ。僕は格闘家でもなんでもないけど、こんな素晴らしいさいたまスーパーアリーナなんてところで最後の試合ができるなんて。本当に宝くじ当たるよりいい思い出来てるなと思います。ナメてたけど結構強かったよ。だけどそのままじゃまだ俺の後ろに待ち受けるメンツに勝つのは大変だなと思います。言った以上、男らしくコソコソ積み重ねて強くなってください」とBreakingDownの未来を10人ニキに託して引退していった。 最弱の存在から最強への階段を駆け上がっていく姿はまさに漫画の主人公。ブルーを極めつつある10人ニキは、来年以降は身勝手の極意を身に着けてさらに強くなるかもしれない。