圧倒的な結果を出した営業マンが、侮辱された時に考えた「たった一つのこと」とは?
プルデンシャル生命保険で「前人未到」の圧倒的な業績を残した「伝説の営業マン」である金沢景敏さん。営業マンになった当初はたいへん苦労しましたが、あることをきっかけに、「売ろう」とするのをやめた結果、自然にお客様から次々と「あなたからサービスを買いたい」と連絡が入るようになりました。どうすれば、そのような営業スタイルを作り上げることができるのか? 本連載では、金沢さんの初著作『超★営業思考』を抜粋しながら、その「秘密」をお伝えしてまいります。 【この記事の画像を見る】 ● 「否定される」ことを 耐え忍ぶ必要はまったくない プライドには2種類あります。 他人に認められていることで満たされる「偽物のプライド」と、自分に恥じない努力をすることで生まれる「本物のプライド」の2種類です。 そして、「たかが、保険の営業マン」と否定されることで苦しんでいた僕は、自分が「偽物のプライド」にこだわっているからこそ苦しいのだと気づきました。そんなものは捨ててしまって、「本物のプライド」を手に入れることで、他人からの評価に左右されない「強い自分」になろうと思いました。 ただ、だからと言って、「否定される」ことを耐え忍ぶつもりはさらさらありませんでした。 だって、失礼なことをされたら普通に腹が立ちますもん。頭を下げながら名刺を出して、「なんだ、プルか……」と言われたら、誰だって「失礼なヤツやな」と思いますよね? そして、その自然に湧いてくる「怒り」を見て見ぬふりをしたり、無理やり抑えつけたりしようとするのは間違っていると思います。というか、そんなの無理な話ですよ。腹が立ったら、腹が立ってるんです。それを認めなければ、全部が嘘になってしまいます。 重要なのは、その感情に振り回されないこと。 相手に直接、「怒り」をぶつけるのは論外ですが、かつての僕のように、「なんで俺がこんな目に合わなあかんねん? 何か悪いことでもしたんか?」「営業マンというだけで否定するようなヤツは最低やろ……」と心の中でウジウジと怒り続けているのもダメ。精神衛生上よくないし、それでは営業マンとしても、人間としても成長することができないからです。