柳田悠岐、杉本裕太郎、森友哉…パ・リーグ6球団 真夏の「大逆襲」を期待したい選手は?
ペナントレースは早くも70試合以上を経過して、真夏の戦いに突入している。今季、ここまで本来の成績を残せていないが、終盤戦に向けて真価を発揮してもらいたい選手は誰か。パ・リーグ6球団で真夏の「大逆襲」を期待したい男たちをピックアップする ※記録は7月1日現在 【選手データ】柳田悠岐 プロフィール・通算成績・試合速報
福岡ソフトバンクホークス
首位に立ちながらも、新型コロナ感染者を多数抱え、苦しい状況が続く。緊急事態をチーム一丸で乗り越えるためにも必要なのはけん引者。その役割はやはりキャプテンで主砲の柳田悠岐が担うべきだろう。今季は開幕からなかなか思うような打撃ができずにいる。一時的に長打が出て本領発揮かと思われたら、またスランプに。特に交流戦は、打率.226、本塁打はゼロに終わった。首脳陣もただならぬ雰囲気を感じてはいるが、ただただ主砲の力を信じて待つしかない。2018年、21年は7月からガラリと変わって爆発力を見せた。頼れる男のひと振りが今季も、チームのこの嫌な雰囲気を一掃する。
オリックス・バファローズ
好不調を繰り返す男の“完全復活”がチーム浮上に欠かせない。開幕四番でスタートした昨季の本塁打王・杉本裕太郎だったが、バットが湿って打順降格。4月末には新型コロナの陽性反応が出て離脱を余儀なくされ、ファームで再調整して一軍へ。すると、交流戦から快音が響き、セ・リーグ6球団を相手にした18試合で12球団トップの打率.391をマーク。徐々に本塁打も飛び出し、再び四番に戻った。が、6月22日の第4打席から22打席連続無安打と再びバットが湿って五番に。吉田正尚との強打者コンビが打線をけん引しなくては、得点力は安定して上がらない。先発、救援ともも投手陣が奮闘しているだけに、主砲の逆襲がリーグ連覇を手繰り寄せる。
埼玉西武ライオンズ
貯金生活に突入し、上り調子の西武でさらに力を発揮してもらいたいのは森友哉だ。今季は開幕直後の4月上旬、ロッカーでマスクを投げつけて右手人さし指骨折の大失態。約2カ月の戦線離脱とチームに迷惑をかけた。復帰後も打撃が上向かず、打率1割台と勝利に貢献できない日々。苦悩は続いたが、6月29日の日本ハム戦(ベルーナ)では本塁打が出ればサイクル安打の3安打3打点の活躍で5対2の勝利に貢献した。最後の打席も「レフト前を狙っていました」。本塁打を意識して打撃を崩さないように細心の注意を払う姿があった。守っても12球団No.1の投手陣を懸命にリード。攻守に躍動感が戻ってきた背番号10が、さらに上昇気流を描いていけばチームも一気にパの主役へと躍り出る可能性は高い。