ロシアW杯緊急登板の西野新監督はマイアミで中田英寿氏を外した信念の人
63歳にして初めてA代表を率い、現役時代を含めて自身にとって初体験となるW杯へ臨むロシア大会でも、西野監督は攻撃的なスタイルを追い求めながらも、場合によっては変幻自在な戦い方を演じることのできる23人のメンバーを最終的には選んでいくはずだ。 最新のFIFAランキングでは日本の60位に対して、コロンビアは16位、セネガル代表は28位、ポーランド代表は10位となっている。苦戦を予想する声が多いなかで、それでも指揮官は「ランキングがそのまま反映される世界ではない」と、3ヶ国の分析を進めながら前をみすえる。 「攻撃的な志向のなかにスカウティングが入ってくる。相手のストロングとウイークがどこにあるのかを統一しながら、先発メンバーだけでなくいろいろな戦術変更やスイッチ(選手交代)のなかで勝機を求めていきたい。継続した力と変化のなかで、大きな力を得られるのがサッカーだと思っているので」 19日には就任後で初めてとなるスタッフ会議を都内で開催。5月21日から関東近郊で開始する国内合宿に招集するメンバーを同18日にやや多めの人数で、ガーナ代表を日産スタジアムに迎える壮行試合から一夜明けた同31日に、ロシア大会に臨む代表23人をそれぞれ発表する日程を確認した。 今後はハリルジャパンから残留した手倉森誠コーチ、新たに入閣した森保一コーチ(U‐21日本代表監督)らコーチングスタッフの意見も反映させ、今月下旬からは自身の目で欧州組を視察しながら、5月14日にFIFA(国際サッカー連盟)へ提出する最大35人の予備登録メンバーのリストを作り上げていく。 (文責・藤江直人/スポーツライター)