【ホロライブ】『Blue Journey』1stライブリポート。歌と朗読で構成された“旅(ライブ)”。メンバーの新しい一面やホロライブのさらなる可能性を感じた“物語”
女性VTuberグループ“ホロライブ”が贈る、音楽プロジェクト『Blue Journey』。隠したくもあり声枯れるまで叫びたくなるような感情を、楽曲と世界観で表現していくことで、笑顔の一助になることを目的とした新音楽プロジェクトだ。 【記事の画像(25枚)】を見る そんな本プロジェクトの1stライブ『夜明けのうた』が、2023年9月13日に東京ガーデンシアターにて開催された。歌と朗読で構成されたVTuberのライブでは珍しいライブとなっていた。本稿ではその模様をお届けする。 出演者(敬称略) アキ・ローゼンタール 白上フブキ 湊あくあ 癒月ちょこ 大空スバル 大神ミオ さくらみこ 猫又おかゆ 戌神ころね 兎田ぺこら 不知火フレア 白銀ノエル 宝鐘マリン 天音かなた 角巻わため 常闇トワ 姫森ルーナ 雪花ラミィ 獅白ぼたん 尾丸ポルカ 鷹嶺ルイ 博衣こより 沙花叉クロヱ 開幕の朗読演出からBlue Journeyの世界へ。ホロライブメンバーの表現力に圧倒される 先述したように本ライブは、歌と朗読を紡いだ物語のように進んでいく。これまでのホロライブのアイドルらしいキラキラしたライブとは一風変わったものとなっていた。 ペンライトもそれぞれのメンバーカラーよりもBlue Journeyを連想させる青と白が推奨されており、さらには1曲目が始まるまではペンライトをオフにするようにもアナウンスされていた。 まず開演すると光に飲み込まれるような演出とともにアキ・ローゼンタールさん、大神ミオさん、白銀ノエルさん、天音かなたさん、獅白ぼたんさん、博衣こよりさんによる朗読が始まった。 真っ暗闇で静まり返った中でスポットライトされたメンバーたちによる朗読は、会場を一気にBlue Journeyの世界に引き込んだ。 朗読から間髪開けずに湊あくあさん、宝鐘マリンさん、角巻わためさんの歌い出しから『僕は独りだ』が披露された。うす暗かった会場に点々と灯り始めるペンライトはストーリーの始まりを物語っていた。 心臓を震わせるような力強い歌声でのハモりがとにかく美しい。歌詞にリンクしたようなダンスパフォーマンスは、会場の熱を一気に上げた。 歌い終わると、宝鐘マリンさん以外のふたりが暗闇の中へ消え、さくらみこさんと尾丸ポルカさんにメンバーチェンジ。そのまま『君になりたかった』を歌唱した。珍しい3人ではあるもの、歌声は完璧にマッチしており、ちょっぴりせつない歌詞がよりグッと心に響いた。 ここで不知火フレアさんの挨拶から、常闇トワさんと尾丸ポルカさんを加え『また傷に触れる』へ。こぶしを突き出す振り付けや背景に浮かび上がる出演者すべての名前が印象的だった。 ふたりが歌っているところにひとりがハモるパートが特徴的な曲だが、ライブでのパフォーマンスは鳥肌が立つぐらい圧巻のひと言。3人が綺麗な美声で歌う、歌詞のワンフレーズワンフレーズがしっかりと伝わってきた。 3人が暗闇へ消えて、そのまま朗読パートに。癒月ちょこさん、大空スバルさん、さくらみこさん、角巻わためさん、常闇トワさん、沙花叉クロヱさんが読み進めた。この朗読パートはふだんの彼女たちとは違う雰囲気で、新たな一面を見ることができた。 朗読パートが終わると歌唱パートに入り、白上フブキさん、兎田ぺこらさん、雪花ラミィさんによる『ラブソングはいらない』が披露された。メンバーカラーが“ライトブルー”の3人は、会場の青と白のペンライトと相性抜群。 疾走感のあるメロディに3人の歌声にのせて披露し、会場のボルテージを一気に上げた。 3人が暗闇に消えると、猫又おかゆさん、白銀ノエルさん、天音かなたさんがブランコに乗って登場し、そのまま『astro』を歌唱。3人の透明感のある歌声は、優しい青で会場を包み込んだ。サビの「ばいばいでグッバイ Day by Day」というフレーズにあわせて、手を振るダンスは彼女たちのかわいらしさも存分に感じられた。 雰囲気をガラリと変えたのは、戌神ころねさん、兎田ぺこらさん、姫森ルーナさん、博衣こよりさんによる『不純矛盾』。こちらも珍しい組み合わせだが、サビのクセになるテンポ感と振り付けは息ぴったりで、思わず見入ってしまった。 白上フブキさんの導入から、アキ・ローゼンタールさんと鷹嶺ルイさんが加わり、『泡沫』を艶やかに歌い会場を魅了する。背景の歌詞のワンフレーズワンフレーズが迫ってくる演出も相まって、彼女たちの言葉が心にダイレクトに届いているように感じた。 続けて大神ミオさん、猫又おかゆさん、鷹嶺ルイさんが『夏を許せない』を歌唱。心地よい声でのセリフパートが、身体に染みわたるほど印象的だった。 背景には星座や流れ星が散りばめられており、その美しい演出の中で輝く3人のパフォーマンスから目が離せなかった。 その後は湊あくあさん、天音かなたさん、雪花ラミィさんが『あの日の僕らへ』を披露。3人の歌の表現力や昼から夜へと変わる背景はさらに物語への没入感を高めた。 とくに印象的だったのはラミィさんの低音。ふだんの配信ではかわいらしい声だが、本楽曲は珍しい低音で歌唱しており、あくあさんとかなたさんのきれいな高音も相まって、とてもいいアクセントになっていた。 ここで再び、白上フブキさん、不知火フレアさん、宝鐘マリンさん、尾丸ポルカさん、鷹嶺ルイさんによる朗読パートを挟み、物語は終盤へ。 アキ・ローゼンタールさん、大空スバルさん、大神ミオさんが『光の軌跡』を披露。スバルさんのふだんとは一風変わった歌声には、多くのホロライブリスナーを魅了したはず。 しゃがみ込むミオさんに、アキロゼさんとスバルさんが手を差し出して前に進むようなシーンは、動きのひとつひとつに3人の感情が乗っており、よりBlue Journeyの物語へ引き込まれた。 まだまだ物語は終わらない。暗転した背景に大きな月が映し出され、角巻わためさん、獅白ぼたんさん、沙花叉クロヱさんが『ツキノナミダ』を歌い始める。3人の力強くもやさしい歌声はライブ会場と心に響き渡った。 会場のボルテージは最高潮のまま、癒月ちょこさん、大空スバルさん、さくらみこさん、常闇トワさん、沙花叉クロヱさんが『サザンクロス』を歌唱。ふだんのキラキラした彼女たちを感じさせるパフォーマンスは、会場を一気に明るい前向きな雰囲気にもっていく。 クロヱさんは直前の『ツキノナミダ』を低音で歌唱していたのだが、『サザンクロス』ではふだんのかわいらしい声で歌唱しており、豊富な表現力に驚かされた。 ここで最後の朗読パートへ。白上フブキさん、湊あくあさん、猫又おかゆさん、兎田ぺこらさん、雪花ラミィさんがトリを務めた。 最後にサプライズで新曲『水たまり』を参加メンバー23名でお披露目。歌唱メンバーが入れ替わりで、消えたり現れたりとVTuberならではの圧巻な演出だった。「ラララー」というパートでは会場がサイリウムを横に振り一体となった。 最後にメンバーが挨拶をして、約1時間の旅路が終わった。 VTuberライブでは珍しい楽曲パートと朗読パートでノンストップで進んでいく新感覚のライブ。ホロライブメンバーの新たな一面が映し出されたり、「ホロライブはこんなこともできるのか!」という驚きもあり、ホロライブのさらなる可能性を感じられる1時間だった。間違いなくホロライブとBlue Journeyの歴史に新たな1ページとして刻まれたはずだ。 また、Blue Journeyのライブ衣装もかわいらしさと華麗さを持ち合わせており、朗読ともかなり相性がよかった印象。Blue Journeyはまだ始まったばかり。これからの新たな挑戦にも期待したい。 なお、各配信サイトでは後日アーカイブが配信されるので、まだ観ていない人はもちろん、一度観た人もぜひもう一度チェックしてほしい。 『Blue Journey』1stライブ セットリスト(セトリ) 僕は独りだ(湊あくあ、宝鐘マリン、角巻わため) 君になりたかった(さくらみこ、宝鐘マリン、尾丸ポルカ) また傷に触れる(不知火フレア、常闇トワ、尾丸ポルカ) ラブソングはいらない(白上フブキ、兎田ぺこら、雪花ラミィ) astro(猫又おかゆ、白銀ノエル、天音かなた) 不純矛盾(戌神ころね、兎田ぺこら、姫森ルーナ、博衣こより) 泡沫(アキ・ローゼンタール、白上フブキ、鷹嶺ルイ) 夏を許せない(大神ミオ、猫又おかゆ、鷹嶺ルイ) あの日の僕らへ(湊あくあ、天音かなた、雪花ラミィ) 光の軌跡(アキ・ローゼンタール、大空スバル、大神ミオ) ツキノナミダ(角巻わため、獅白ぼたん、沙花叉クロヱ) サザンクロス(癒月ちょこ、大空スバル、さくらみこ、常闇トワ、沙花叉クロヱ) 水たまり(全員)
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