デンゼル・ワシントン、ウィル・スミスの平手打ち事件について公の場所で語る「あの夜悪魔が彼を捉えた」
現地時間3月27日(日)に行われたアカデミー賞授賞式で起きた平手打ち事件。プレゼンターのクリス・ロックのジョークに怒ったウィル・スミスが彼に暴力を振るい世界中を驚愕させた。この騒ぎの後発表された主演男優賞でオスカーを手にしたウィルはスピーチでアカデミー賞の主催者や一緒にノミネートされた俳優たちに謝罪。同時にクリスを平手打ちした後に俳優のデンゼル・ワシントンから言われた言葉について語った。ウィル曰く「デンゼルは僕に『最高の状況にいるときこそ悪魔がやってくる。だから気をつけるんだ』と言ってくれた」。ちなみに式のカメラは事件を起こしたウィルにデンゼルやブラッドリー・クーパーが声をかけ、彼を落ち着かせているシーンを捉えていた。 【写真】平手打ち事件だけじゃない。世界がドン引きした、アカデミー賞授賞式の歴代“迷場面”21
デンゼルは現地時間4月2日(土)に国際リーダーシップサミットのパネルディスカッションに出席、著名な牧師T.D.ジェイクスと対談した。デンゼルはその中でウィルの事件について言及、ウィルに言ったという悪魔に関するフレーズは彼が事件を見て思い出した古い格言だと説明した。エンタメサイト「ヴァラエティ」や雑誌『ハリウッドリポーター』のオンライン版が報じている。デンゼル曰く「あなたが何か間違いを犯しているとき悪魔は無視するという格言がある。悪魔は『彼は放っておいていい。俺のお気に入りだ』と考える。反対に悪魔があなたのところにやってくるのは、おそらくあなたが正しいことをしようとしているからなんだ。理由はなんであれ、あの夜悪魔は彼を捉えた」。
ちなみにデンゼルは「クリス・ロックを叩いた後のウィルのところに行ったのはありがたいことに僕だけではなかった。タイラー・ペリーもすぐ僕たちのところに来た」とも。「何を話したのかは言いたくない」とコメントしつつ「私たちは誰を非難すればいいのだろうか。私はあの事件のすべてを知っているわけではないが、唯一の解決策が祈りだったことはわかっている」。その場で祈りを捧げたとジェイクス牧師に話した。
このサミットの前日、ウィルはアカデミー賞を主催する映画芸術科学アカデミーの会員を辞任することを発表した。アカデミーは現地時間4月18日(月)に行われる理事会で懲戒処分を決定するとコメントしている。どのような処分が下されるのか注目が集まっている。