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ライバルにコールド負けの横浜高。スコアが示すとおりの差があったのか?

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「まだ足りない部分がある」

 東海大相模高と横浜高。お互いがライバルとして認め合い、高め合ってきた。過去には数々の名勝負を繰り広げてきたことから、神奈川を代表する「黄金カード」と言われる。 新指揮官の下で始まった横浜高の夏。目配り、心配り、気配りが信頼関係に  両校は秋季県大会準決勝(9月26日)で激突したが、予想もできないワンサイドの展開となった。東海大相模高が9対1、7回コールドで決勝進出を決めている。左腕エース・石田隼都(2年)が試合を作り、攻撃では2本塁打だけでなく、足を絡めた小技、スクイズでも得点を積み重ね、投打にわたり圧倒した。  今年3月末まで神奈川県立白山高を率い、4月から母校・横浜高の監督に就任した村田浩明監督は「これが現実。受け止めるしかない。この3カ月間、選手たちはよく頑張ってくれた」と語った。背番号1を着ける注目左腕・金井慎之介(2年)は左ヒジに不安を抱えながらも、志願の先発。村田監督はエースの心意気を買ったが、打者3人目の途中、1アウトも奪えずに降板(右翼手の守備へ)した。横浜高は序盤からリズムをつかめず、劣勢に立たされた。村田監督は「(金井は)万全ではないと想定し、5回までとは思っていましたが……。無理をさせてしまい、悪いことをしてしまった」と、敗戦は選手の責任ではなく、自らの采配に矛先を向けている。  もちろん、このままで終わるわけにはいかない。村田監督は「一人ひとりの人間性、取り組む姿勢、まだ足りない部分がある。『新生・横浜』ということで一冬をかけ向き合っていきたい」と、名門復活への意気込みを語った。  さて、両校にはスコアが示すとおりの差があったのか。村田監督は「(相手は)勝ちたいという思いが強かった。甘くはなかった」と語り、金井は「ゲームに入るまでの準備が徹底している」と分析。今回の準決勝は8点差。数字ほどの差はない。東海大相模高・門馬敬治監督も、そのあたりを十分に心得ている。  コールド勝利についての感想を、こう話した。 「何も考えていないです。秋の大会ですので、力をつけている段階。(夏のように)仕上げてきたチームではない。試合を重ねるごとに成長していく時期で、その中で、ミスが出るか出ないか。今の横浜を(実力を)はかる上での資料にはならない。ウチは横浜に負けて、このチームがスタートしましたので……」  神奈川県高野連が主催した独自大会開幕直前の7月末。両校の3年生中心のAチーム同士が平塚球場で対外試合を開催した一方で、1、2年生のBチームは横浜高の練習拠点である長浜グラウンドで練習試合を行った。東海大相模高はB戦において、横浜高に惜敗。「コーチから報告を受けましたが試合後、1、2年生は涙を流していたそうです。その悔しさが、この試合に生かされた」(門馬監督)。まさしくライバルから刺激を受け、成長したのだ。  東海大相模高と横浜高。これからも神奈川の「好敵手」として、切磋琢磨していく。 文=岡本朋祐 写真=大賀章好

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