世界最大のトカゲ「コモドドラゴン」を愛する社長とコモド島へ行ってみたら
■古代の姿のままで
大きなもので体長3mを越えるコモドドラゴンは、イノシシやシカ、さらには水牛までエサにしてしまう。 恐竜の全盛期だった白亜紀にまで遡るこの古代生物がなぜ生き残っているのか? その答えは海にあった。 コモド島周辺は非常に潮の流れが速く、この潮流が外界から生態系を隔離する形となり、ドラゴンは進化することなく 古代の姿そのままで現代に至る。 その存在の貴重さと、生息数の少なさから 絶滅危惧種に指定されている。
■コモド島が抱える問題
リュウさんがこの島に来た目的は、コモドドラゴンにただ会いに来ただけではない。 貴重な存在を、きちんと保護しなければならないのだ。 この島が抱える大きな問題。それは、「ゴミ問題」である。 ◆リュウさん 「ドラゴンが危ない。たくさんの人に知ってもらって、保護しなければならない。ゴミ問題は早く何とかしないと、人だけではなくドラゴンの命も危ない」 最近、小学校のゴミ捨て場に、残飯目当てでドラゴンが頻繁に出没しているという。 これは、プラゴミをドラゴンが食べてしまう恐れと、子ども達がとても危険な状況にあると言えるのではないだろうか。 ドラゴンを愛するリュウさんとしては、愛するコモドドラゴンが傷つく事も、ドラゴンによって人が傷つく事も防ぎたい…。 そんな思いで、再びこの島にやってきたのである。
■リュウさんが島民に訴えてきたこと
リュウさんは、島の住民がゴミ問題に関心があるとは思えず、外からの援助が必要だと考えていた。 しかし、ハード面を揃えたところで、地元の協力が得られなければゴミ問題は解消しないだろう。 実は去年、初めて島を訪れた時から、リュウさんはこの問題について島民に訴えていた。 同時に、インドネシア政府にも声が届くよう報道機関にも働きかけていて、その思いは、しっかりと届いていたようだ。 ◆リュウさん 「島民の協力などもあり、未来が見えてきた。これからどう続けるか。集めるだけではなく、どう処理するかも教えたい。 近いうちに(ゴミを潰す)プレス機を贈呈したい。資金を集めましょう」
テレビ大分