カナダ・トルドー首相に退陣危機 野党党首が来年1月議会に不信任案提出の考え示す
カナダのトルドー首相が退陣の危機に直面しています。野党党首は20日、来年1月下旬に再開する議会にトルドー氏の不信任案を提出する考えを示しました。 カナダの野党、新民主党のシン党首は20日、トルドー首相に対する不信決議案を提出する考えを明らかにしました。不信任案は、来月27日に予定されている議会再開後に提出され、可決される公算が大きいとみられています。 トルドー首相率いる自由党は議会で過半数を占めておらず、新民主党の支援を得て政権を維持してきましたが、シン氏は、「国民のために働くという任務を果たせていない」とトルドー氏の辞任を求めています。 トルドー氏は10年近くにわたりカナダの首相を務めていますが、物価の上昇などを背景に支持率は低迷していて、求心力を失っています。