今、台湾で食べるべきはチョコ? パイナップルケーキだけじゃない注目のお土産
台湾では夏でも“温水”を飲む
――台湾ではコンビニに漢方ドリンクが売られているということですが、やはり薬膳や漢方は、日常に根付いているのですか? 台湾では、ちょっと不調があると「あれ食べたらいいよ」「これは食べたらダメ」と、漢方や薬膳のアドバイスを周りの人たちがたくさんしてくれます。 女性は生理後には、漢方と鶏肉を煮込んだスープを飲むのが浸透していますし、カップルや夫婦間でも、男性が「生理なんだから身体を冷やす果物はダメだよ」と女性に注意することも珍しくありません。そのくらい、漢方や薬膳については深く根付いていて、だれでもある程度の知識を持っています。 漢方や薬膳とはちょっと違いますが、風邪をひくととにかく「水を飲め」と言われます。意外に思われるかもしれませんが、台湾では水分補給に飲むのは、お茶よりも水であり、さらに「温水」を飲む人ことが推奨されます。 温水とは、常温ではなく32度くらいのぬるま湯を差し、これを真夏でも飲む人が多いです。学校や幼稚園のウォーターサーバーの温度は常に30度前後となっており、生徒はそれを飲んでいます。 台湾のお母さんは、子供に冷たい飲み物を与えない人が多く、真夏でも氷入りの麦茶などが出てくることはありません。そのあたりの感覚は日本とは少し違いますね。
さらに人気が高まる台湾旅行
――最後に、台湾は日本人にとって人気の観光地で、近年ますます台湾熱が高まってきているように感じます。台湾旅行の楽しみ方を教えてください。 やはり食べ物が豊富でおいしくて、訪れる度に新しい味に出会えるので、食は存分に楽しんでほしいです。 それに加えて近年は、旧日本時代に建てたような歴史的建造物をおしゃれにリノベーションして、今どきの雑貨店や喫茶店などが入る商業施設にするパターンが増えています。観光スポットとして人気をで、台湾の若い人たちもたくさん訪れていますよ。台湾の歴史を感じながら、ショッピングやティータイムを楽しむのもおすすめです。 また、リピート旅行であればぜひ、台北近郊や南部にも足を伸ばしていただけると良いと思います。台北から1時間もあれば海や山に行けますし、台湾特有の自然や地形に親しめます。秘境スポットやレトロな町で散策を楽しんだり、温泉で心身を癒したり、まだまだ知らない台湾の顔を発見することができるはずです。 もちろん、美味しいお土産もぜひ買って帰ってくださいね。
小河知惠子(台湾料理研究家)