今、台湾で食べるべきはチョコ? パイナップルケーキだけじゃない注目のお土産
台湾の洋菓子はレベルが上がっている
――パイナップルケーキの次に流行りそうなお菓子はありますか? ほんとに美味しいものばかりで悩むのですが、あえて挙げるとすれば、シガレットロールにピーナッツバターがたっぷりと詰まっている「花生蛋捲(ホワシェンダンジュェン)」、台湾カステラの流れで台湾マカロン「大牛力(ダーニョウリー)」も流行りそうな気がします。 その他、韓国人に大人気のネギ入りクラッカーのヌガーサンド「牛軋糖(ニョウガービン)」、サクサクのパイの中にもちっとした餡が入っている「老婆餅(ラオボービン)」などでしょうか。 ――本の中に「台湾の洋菓子」という章があったのが意外だったのですが、洋菓子もおいしいのですか? 少し前なら、パンや洋菓子は日本のほうがおいしい、という印象でした。ですが近年は、台湾のパンや洋菓子のおすすめが増えました。台湾の特産品をうまく取り入れているものが多いのもポイントですね。 例えば、本の中で紹介した、台湾茶を使ったクッキーが印象的な「茗香(ミンシャン)」というクッキー缶は、世界中のおいしいお茶を知り尽くした元CA夫妻が手がけたもので、控えめな甘さの中に茶葉の香りや味わいが引き立ち、ひとつ食べるたびに幸せを感じます。 チョコレートのレベルも高くなりました。「福灣巧克力(フーワンチャオクリー)」というチョコは、カカオの木を育てるところからスタートするこだわりの製法で、世界チョコレート大会で最優秀賞を受賞しています。 若い人たちが海外で勉強してきたり、味をとことん突き詰めていったりして、台湾の食のレベルアップをはかっているのを感じます。
日本食と相性が良い、台湾の調味料とは?
――調味料やスパイスもお土産では人気ですが、日本で使いやすい調味料はありますか? まずは醤油類です。調味料としても、タレとして使われる「醬油膏(ジャンヨウガオ)」という、少しとろみがついた甘い醤油です。和食にも合いやすく、おひたしや冷奴にかければ、とろみと甘みのおかげで一手間加えたような味わいになります。 他にも、日本にはあまりない黒豆を使った醤油もおすすめです。煮物に使うとコクが出る上、食欲をそそる濃い茶色に仕上がります。お刺身につけたり、目玉焼きにかけたりしても美味しいです。ただ、卵かけご飯は、やっぱり日本の醤油のほうが美味しいですね。 醤油ではないですが、ベジタリアンオイスターソース「香菇素蠔油(シャングースーハオヨウ)も使いやすい調味料です。牡蠣の代わりにシイタケを使っていて、ビーガンや牡蠣アレルギーの人にはもちろんなのですが、優しい味わいで、日本人の舌にも馴染むと思います。炒め物だけでなく、冷菜に使ってもさっぱりと香りよく仕上がります。