今、台湾で食べるべきはチョコ? パイナップルケーキだけじゃない注目のお土産
台湾料理研究家として活躍する小河知惠子さん。8月に出版した『本当は秘密にしたい台湾のおいしいお土産』(辰巳出版)は、台湾の食に魅せられた小河さんの「台湾に来たらコレ買って帰って!」という思いが形になった一冊です。お子さんと台湾で暮らして5年が経ちます。近年、再び注目の集まる台湾旅行。最新のお土産情報や旅の楽しみ方をお聞きしました。 【写真】次に流行りそうな台湾土産「花生蛋捲(ホワシェンダンジュェン)」
パイナップルケーキはパン屋さんで買える日常的なお菓子
――台湾土産の定番といえばパイナップルケーキですが、小河さんのおすすめを教えてください。 本の中でも紹介したのですが、福田一方(フーティエンイーファン)のパイナップルケーキ(鳳梨酥・フォンリンスー)です。 パイナップルケーキって台湾人にとっては日常的なお菓子で、素朴な味わいだったのですが、お土産として注目されてから、どんどん高級化されて、1個300円とか、ほぼケーキと同じ値段で売られていたりするものもあります。バターたっぷりでおいしいのですが、1つ食べるとお腹がいっぱいになってしまい、その後の食事が進まなくなることも。 その点、福田一方のパイナップルケーキは、重すぎることなく、バターと、アーモンドパウダー入りの生地、甘酸っぱい餡とのバランスが絶妙です。 口に入れたときにボロボロと崩れることなく食べやすいというのもポイントが高いですね。味が4種類あるのですが、それぞれこだわりの材料を使っているので、ぜひ4種類とも食べていただきたいです。家族、親戚、友人などにすすめると、気に入って爆買い、となることもあります。 寧夏夜市(ニーシアイェシー)のそばにある小さなパイナップルケーキ専門店で、あまりメディアにも紹介されたことがないので、特別感のあるお土産になるはずです。価格も良心的ですよ。
――パイナップルケーキ屋さんというのは専門店が多いのですか? むしろ専門店はめずらしくて、総合的なお菓子屋さんや、パン屋さんには必ずあるお菓子です。 けっこうどこでも買えて、店によって味や食感が違うので、いろいろ食べ比べて、「これが好き!」というのを見つけるのも旅の楽しみ方としておすすめです。私も行く先々で購入しては、それぞれの個性を楽しんでいます。