Yahoo!ニュース

IDでもっと便利に新規取得

ログイン

今夜、ワルプルギスの夜 『魔法少女まどか☆マギカ』マミ戦死と震災の記憶

配信

マグミクス

「交わした約束、忘れないよ」

 2011年1月から放送されたTVアニメ『魔法少女まどか☆マギカ』は、主要キャラクターの巴マミが3話で戦死する、マスコットと思われていたキュゥべえ(CV:加藤英美里)が実は黒幕、主人公である鹿目まどか(CV:悠木碧/以下、まどか)が魔法少女となるのが最終回など前代未聞の展開が連続し、視聴者に大きな衝撃を与え時代に残る大ヒット作となりました。暁美ほむら(CV: 斎藤千和/以下、ほむら)の悲壮な決意とまどかへの想いに心を震わされ、後に公式ガイドブックの編纂にも関わったライターの早川清一朗さんが、当時の想いを語ります。 【画像】最終話で生まれた「アルティメットまどか」(7枚) * * *  ClariSの歌うオープニングテーマ『コネクト』の歌詞が、ほむらの心情を語っていることに気付かされたとき、筆者の背筋をぞくぞくとしたものが走り抜けました。当時、アニメの書籍執筆の仕事をしていた筆者は『化物語』などで知られるシャフト作品のガイドブック製作に関わらせてもらうことが多く、最新作の『魔法少女まどか☆マギカ』(以下、まどマギ)も、当然チェックしていたのです。  最初、作品の情報を見たときから「ああ、この番組は何か仕掛けてくるな」という空気をひしひしと感じていました。監督は『魔法少女リリカルなのは』で戦う魔法少女というジャンルを確立した鬼才、新房昭之氏。キャラクター原案は『ひだまりスケッチ』の蒼樹うめ先生。そして脚本は、ニトロプラスで『吸血殲鬼ヴェドゴニア』『沙耶の唄』のシナリオを手掛け、『Fate/Zero』のノベライズを手掛けた虚淵玄氏。  正直な話、新房監督とうめ先生だけなら展開は読めなかったのですが、虚淵氏の名前を見た瞬間、どこかからか悲鳴と絶叫が聞こえてきた気がしたのです。おそらく、同じような気持ちを抱いた方は多かったのではないでしょうか。そしてその思いは、決して裏切られることはなかったのです。  そうしてはじまった『まどマギ』でしたが、まず1話と2話は劇団イヌカレーが演出する魔女の結界に圧倒されました。怪しくも美しい色彩豊かな空間は、今までにアニメでは見たことがない、新しい世界だったのです。  ストーリーとしてはまだキャラクターの顔見せくらいの状況でしたが、それでもキュゥべえの感情のない目は、これから何かが起こることを暗示しているように感じました。  そして3話、すべてが暗転したのです。

【関連記事】