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新型コロナワクチンに3つの「泣きどころ」 大阪で人への試験始まる 開発の最前線

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 新型コロナウイルス感染症の症状にT細胞がどう影響するかはまさに関心事になっている。例えば、この5月に著名な生物学誌『Cell』で、米国の研究グループが、新型コロナウイルス感染症を経験していない人で既に新型コロナウイルスに抵抗力を示すT細胞を持っているケースがあると報告している。新型コロナウイルス感染症を防ぐ上で、「T細胞が重要では」と示す研究になる。なぜ新型コロナウイルスと無縁だった人が、抵抗力につながるT細胞を持っていたかと言うと、別の種類の風邪などを引き起こすコロナウイルスに過去に接しているためではないかと予測されている。  少し前の研究になるが、香港の研究グループは16年、02年~04年に発生したSARSの研究で、T細胞による免疫反応は11年間保たれると報告した。これはSARSウイルスへの抵抗力につながると指摘しており、T細胞がワクチンの効果と関係していると推測した。  ▽大阪産ワクチンは有利?

 実は、冒頭に紹介したアンジェスが開発している国産ワクチンの特徴は、ここまで示してきた新型コロナワクチンの泣きどころをうまくカバーする可能性を秘めている。国産ワクチンの強みとも言い換えられる。  一つは、「免疫反応のターゲットの問題」だ。アンジェスが開発しているワクチンは「DNAワクチン」と呼ばれるタイプで、特徴として、遺伝情報をコントロールしやすい。そのため、さまざまなターゲットにカスタマイズしやすいのが有利と考えられる。開発中のワクチンは中国や欧米と同じようにSタンパク質への免疫反応を引き出すものだが、今後の展開に自由度が高い。  さらに「運び屋の問題」についても、中国のグループのような問題が起きにくいと見られる。中国のグループが使っているアデノウイルスの代わりに「プラスミド」という非ウイルスの運び屋を採用しているためだ。アデノウイルスのように病原体ではないので免疫反応を引き起こしにくい。これにより、ワクチンを効率的に体内に送り込み、機能を発揮させられると考えられる。

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