Yahoo!ニュース

IDでもっと便利に新規取得

ログイン

なぜ「寝ても取れない疲れ」があるのか?

配信

  • この記事についてツイート
  • この記事についてシェア
PHP Online 衆知

「7時間寝ると長生きできる」、「疲れは寝れば取れる」、「病気は寝れば治る」。睡眠にまつわるこうした言説の割に、「寝ても疲れが取れない」と悩む人も多い。 株式会社インテグリティ代表で予防医療診断士の田村広大氏は、1日3時間睡眠で日々を快適に過ごす「短眠法」の実践者であり、本業の保険営業で世界トップ1%の成績を残し、他にも5つの仕事をかけもちするスーパービジネスマンとしても活躍する人物だ。 本稿では田村氏の新著『夢をかなえる短眠法~3時間で熟睡し、5倍濃く生きる』より、多くの人が抱きがちな「睡眠の誤解」について書かれた一節をご紹介する。 ※本稿は田村広大著『夢をかなえる短眠法~3時間で熟睡し、5倍濃く生きる』(技術評論社刊)より一部抜粋・編集したものです。

「7時間寝ると長生きできる」は本当なのか?

そもそも、どのくらい睡眠時間を取るのが適切なのでしょうか? 多くの書籍を見てみると、「最適な睡眠時間は7時間程度」と書かれています。その根拠として挙げられるのが、カリフォルニア大学サンディエゴ校による睡眠時間と寿命の関係についての研究です。 ガンの研究に参加した110万人の入院患者を6年間追跡調査したところ、睡眠時間が6.5時間~7.4時間の人は、それより睡眠時間が短い人や長い人たちにくらべて死亡率が低いという結果になりました。 また、名古屋大学大学院が11万人以上を対象に平日の睡眠時間と10年間に死亡した人の割合を調査したところ、同じく睡眠時間7時間の人の死亡率が一番低いという結果になりました。 ですが、これらはあくまで入院患者、つまり健康ではない人を対象にしたもの、というところがポイントです。睡眠時間が7時間より短い人は、病気などによって眠りが浅く、その結果、睡眠時間が短くなっていることが考えられます。 また、睡眠時間が7時間以上の場合、寝たきりだったり、動くよりも寝ているほうが都合のいい方である場合も多いでしょう。 また、家庭環境や仕事のストレスなど、睡眠時間以外の要素も関係していると考えられます。調査をおこなった当時、名古屋大学大学院の玉腰暁子助教授(現・北海道大学医学研究院教授)も、「現在の睡眠時間が7時間よりも短い人、長い人がそれぞれ7時間にしたからといって、死亡リスクが下がるわけではない」とおっしゃっています。 ちなみに、いずれの研究でも、「睡眠時間が長くても、かえって死亡リスクが高まる」という結果が出ています。 ということで、単に「睡眠時間を7時間にすればいい」というものではないことがおわかりいただけるのではないでしょうか。最近では、4時間以上の睡眠なら、6時間でも9時間でもあまり差がないという説もあります。

【関連記事】