「心なしか優しい顔つきに」高さ5mの地蔵に『蓑着せ』 雪にさらされる姿を哀れみ約60kgの蓑を着せる“冬の風物詩” 京都・京丹後市
MBSニュース
本格的な冬の訪れを前に、京都府京丹後市の寺では今年も、高さが約5mある地蔵に蓑を着せる行事が行われました。 京丹後市の常林寺にある平地地蔵。江戸時代、宮津藩の圧制に対して一揆を起こし処刑された人たちの霊を供養するために建てられ、高さは5.3mあります。 蓑を着せるこの行事は、雪にさらされる地蔵を哀れんで毎年11月23日に行われていて、丹後地方に冬を告げる風物詩となっています。今年も地元の有志らがたたみ6畳分、重さ約60kgの蓑を竹ざおで支えながら地蔵に着せていき、最後に頭巾をかぶせたら冬支度が完了です。 (地元の住民)「あったかそうですね」 (地元の住民)「心なしか優しい顔つきになったような気がします」 蓑は来年の春まで着せられているということです。
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