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日本ハム・近藤健介の打撃の特徴は?/元ソフトバンク・柴原洋に聞く

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週刊ベースボールONLINE

読者からの質問にプロフェッショナルが答える「ベースボールゼミナール」。今回は打撃編。回答者は現役時代に巧打の選手として活躍した、元ソフトバンクの柴原洋氏だ。

Q.プロ野球中継を見ていたら、日本ハムの近藤健介選手について、「追い込まれるとポイントを後ろにして対応できる技術がある」と解説しているのを聞きました。どういうことでしょうか。追い込まれるまではポイントは前ということですか? 近藤選手の打撃の特徴と合わせて教えてください。(北海道・22歳)

 今シーズンは通常の143試合から120試合と短縮日程となったことで、近藤健介選手が「NPB史上初の4割バッターになるのではないか?」とウワサされるほど、高いバッティング技術を持った選手です(※2017年は規定打席未到達ながら打率.417を記録)。質問にあるように、バッティングを変えられる柔軟さがありますが、それは選球眼が良く、コンタクトする(ミートする)能力が高いからにほかなりません。 「追い込まれるまではポイントが前か?」という質問ですが、すべてのボールに対してそうであるわけではないと思います。ただし、前さばきがとてもうまく、前でとらえるべきボールは前でとらえてしっかりとヒットゾーンに飛ばし、一方で昨季のフォアボールがリーグ最多の103個(出塁率はこちらもリーグ最高の.422)であるように、何でもかんでも追いかけているのではなく、見逃すべきボールはしっかりと選ぶことができています。  また、中継で解説があったという「追い込まれるとポイントを後ろにして対応できる技術」も持っている。つまり、ポイントが前、後ろとはっきりと分けられるタイプの選手ではなく、自分のストライクゾーンや、しっかりとコンタクトできるポイントを理解していて、その中で状況に応じて前でさばいたり、ギリギリまで引き付けて打ち返すことができるバッターだということです。

 確かに、追い込まれると、引き付けて逆方向へ弾き返す意識が見て取れますが、決してそれだけでもなく、ミートゾーンが広い(長い)選手と説明すると分かりやすいかもしれません。近くを意識しているときもあれば、前でさばくときもある。バッティングに窮屈さを感じないのはそのためでしょう。低めのボール球を振らず、際どいボールはカットで逃げる技術もあり、ピッチャーからするとこれほど厄介なバッターはいませんが、これらの要素があるから、率につながるのだと思います。  ミートゾーンが広い選手ではほかにソフトバンクの柳田悠岐選手もそうでしょう。彼の場合は引き付けても押し込んでスタンドに運ぶパワーがあるので、ホームランの数も稼げますが、2人ともパを代表するスラッガーで、4割に届くかどうかは分かりませんが、2人の首位打者争いに期待です。 ●柴原洋(しばはら・ひろし) 1974年5月23日生まれ。福岡県出身。北九州高から九州共立大を経て97年ドラフト3位でダイエー(現ソフトバンク)入団。11年現役引退。現役生活15年の通算成績は1452試合出場、打率.282、54本塁打、463打点、85盗塁。 『週刊ベースボール』2020年7月13日号(7月1日発売)より 写真=BBM

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