後半ATに神戸FW武藤嘉紀が執念の同点弾!!優勝の行方は最終節へ…柏は悪夢の5戦連続後半AT被弾
[11.30 J1第37節 柏 1-1 神戸 三協F柏] 30日、J1第37節が行われ、三協フロンテア柏スタジアムでは柏レイソルとヴィッセル神戸が対戦。試合はFW木下康介のゴールで柏が先制、後半ATにMF武藤嘉紀が同点に追いついて、1-1で終えた。 【写真】兄は元W杯戦士…ミス・インターナショナル日本代表の水着姿に「セクシー」「カッコいい」 現在17位、4戦勝ちなしの17位柏だが、ホーム最終戦となる今節で勝利すれば自力で残留を確定させられる状況だ。3週間ぶりの公式戦となる柏は、前節・新潟戦(△1-1)の先発から1選手を入れ替えて、MF小屋松知哉に代わり、MF山田雄士を5試合ぶりに先発に起用した。 一方、首位を走る神戸は、引き分け以上で他会場なら2位広島と3位町田の結果次第で今節に優勝が決まる。11月で6試合目という過密日程の中、26日のACLEセントラルコースト戦(○3-2)ではターンオーバーを敢行。同試合からスタメンを総入れ替えし、FW大迫勇也、MF武藤嘉紀らが名を連ねた。 開始5分、柏が最初に獲得したCKをものにする。左CKからMF手塚康平のボールを中央の木下がヘディングで合わせる。これがゴールネットを揺らして柏が2試合連続となる先制点を奪った。 先制後も柏が攻勢を強める。7分には木下のパスからMF白井永地が、CKの流れから木下がシュートまで持ち込んだが、いずれも神戸守備陣に阻まれてしまう。 ほとんどチャンスをつくれないまま前半を終えようとしていた神戸は、アディショナルタイム、ロングボールに抜け出した武藤が右サイドの深い位置からクロス。ゴール前の大迫が右足で合わせたが、シュートは枠をとらえることはできなかった。 ハーフタイムに神戸は2枚替えを行い、DF初瀬亮とMF井出遥也に替えて、DF本多勇喜とFW佐々木大樹を投入。本多は左SB、佐々木は左WGに入り、FW宮代大聖はインサイドハーフに移った。 後半15分には柏に再び決定機。DFジエゴのロングボールに抜け出したFWマテウス・サヴィオが、木下へスルーパスを送る。神戸最終ラインの裏をとっていたため、残すはGKのみだったが、決めきることができない。 柏の最初の交代は22分、FW細谷真大を下げてMF小屋松知哉を入れ、小屋松を右SHに、MF山田雄士を左SHにまわして、サヴィオを2トップに上げた。交代から3分後には、サヴィオのパスから小屋松がシュートチャンスを迎えるが、枠をとらえることはできなかった。 次々と交代のカードを切る神戸は、30分に決定機を迎える。スローインの流れから柏ゴールに圧力をかけると、クリアボールをひろったDFマテウス・トゥーレルがボレーシュートを放つ。しかし、GK松本健太の正面をついてしまう。 さらに40分、途中出場のMF汰木康也がドリブルで持ち上がりクロスを入れる。柏DFに当たってコースが変わったボールがゴール前の大迫にこぼれると、左足で狙ったが、GK松本の好守には阻まれる。 後半終了間際、VARが介入、オンフィールドレビューの結果、神戸にPKが与えら得れる。キッカーは大迫がつとめたが、シュートは枠を大きく超えてしまい、同点に追いつくことができない。 アディショナルタイム、MF扇原貴宏がシュートを狙うも、クロスバーを超えてしまう。ここで終わりかと思われたが、ドラマは待っていた。武藤のシュートがゴールネットを揺らしたが、オフサイドの判定に。しかし、再びVARが介入し、ゴールが認められる。土壇場で神戸が追いついて1-1で試合は終わった。 引き分け以上で今節に優勝の可能性があった神戸だが、他会場で町田が勝利したため、優勝の行方は最終節に持ち込まれることになった。 勝ち点を41にのばした柏は、ホーム最終戦でJ1残留を決めることができず、残留争いも最終節までもつれることになった。