【バレー】梅川大介監督(駿台学園高)が描く春高までのプラン 連覇したインターハイと「怒りながら若手育成をした」夏
全国三冠を目指す今シーズン、8月のインターハイで連覇を飾った駿台学園高(東京)。梅川大介監督のインタビューをお届け。例年とは違う夏を過ごし、春高を見据えたチーム作りに着手している(取材日:8月22日〔木〕)
――21日(水)に行われた国スポの関東ブロック大会では、駒澤大高の戸田光信監督が東京都少年男子チームを率いていました。今大会、梅川監督は指揮を執らないのですね 僕は辞退しました。去年から言っていて、今年に関しては早い段階でやらない、と。東京都の少年男子は基本的にインターハイ都予選優勝監督がそのまま監督をできるルールですが、勝とうが負けようがやらないと伝えました。この代だからということではなく、もうやらないと思います。 ――長年監督を務めていたことも理由なのでしょうか? それもあります。ずっと同じ人がする必要はないですし、いろんな先生が持ち回りでやったほうが経験を積めると思うので。ただ、サポートはしますし、申請や手続きなどは全部やっています。 ――昨日のブロック大会までほとんどチームを見ていなかったそうですね 戸田先生がやりづらいと思うので、関わらないほうがいいかなと思って。昨日初めて見ました。 ――3年前のJOC杯で日本一になったメンバーも多く、力のある選手がそろっている印象です 戸田先生のプレッシャーになるかもしれませんが、ふつうにやれば勝てると思います(笑) 駿台(学園高)の単独チームよりも強いはずなので。 国スポを通して、自分たちでチームをどう進めていくかという経験は、うちの生徒にとってもいい勉強になると思います。コートメイクを含め、全部自分たちでしないといけない。大学ではそういった状況になるので、それを現段階で感じられるのもいい。ふだん自分たちがやらせてもらっている環境がどれだけ恵まれているのか、それに気づくいい機会でもあると思います。 ――インターハイ優勝後すぐに国スポの練習に入り、谷本悦司選手は「余韻はあまりない」と言っていました。梅川監督はどんな記憶ですか? 結構前という感じがしますね。彼ら(駿台学園高の国スポメンバー)は国スポに向けて一生懸命やっていますが、自分はそのメンバーから外れた1、2年生を指導して。数ヵ月ぶりに怒りながら若手育成をしていました。 今年のチームは3年生主体で、インターハイではなかなかメンバーチェンジをしませんでした。なぜかと言うと、下級生にまだ力がないからです。春高に間に合ってもらうために、コーチと一緒に全力を注ぎました。 国スポ前に居残り組と国スポ組で練習試合を組むので、そこで国スポ組を倒すのが居残り組の使命だと伝えています。国スポ組もいる前で言ったので、彼らもサボっていられないという思いがあるはずです。