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偏差値に頼らない2021中学入試の志望校検討

配信

ベネッセ 教育情報サイト

新型コロナウイルス感染拡大防止のため、5月までの中学受験生向け模試は延期や自宅受験となり、受験に向けた情報収集が例年のように入手できないことに不安を感じているかたも多いことと思います。こうした状況で、志望校をどのように検討していけばよいのか、森上教育研究所がお伝えします。

偏差値が使えない場合は、過去問と合格最低点をもとに見極めを

例年であれば、この時期から中学受験生向けの模試が実施され、偏差値が志望校選びの大きな指針になります。しかし、今年は会場で行われる通常のような形での模試の実施回数が減る可能性が高く、実施されたとしても、十分な参加人数が確保されるかは不透明です。そのため、偏差値の信用性が期待できない可能性があり、今年に関しては「偏差値だけに頼らずに志望校を選ぶ」心構えが必要となります。 そこで偏差値以外の指針として活用したいのが、過去問と合格最低点です。これから夏休みにかけて多くの私立中学校が、2020年度の入試問題や合格最低点、学校によっては合格者平均点や受験者平均点といった情報を整備します。早い学校では、5月下旬以降からホームページや学校説明会でそうした情報を公表しているでしょう。 まず、これから夏休みが終わるまでに、気になる学校の過去問と合格最低点などのデータをそろえておくことが大切です。そのうえで、お子さんが過去問でどの程度得点することが可能なのかという見極めを秋にかけて行えると、志望校の絞り込みの大きな指針となります。

倍率は年度によって大きく変動しないので、指針の一つに

過去問の出来具合以外でもう一つ、志望校選びの際に参考にしたいのが、倍率です。2021年度に第3回入試の実施をやめる吉祥女子のように、入試日を変更する学校も中にはありますが、受験生の数自体は年度によってそれほど変化はありません。したがって、直近の受験者数や倍率をチェックして、あまりに倍率の高い学校は避けるという判断も必要でしょう。 一方で、コロナショックによる景気の悪化で経済的に影響を受けるご家庭では、中学校から私立に行くことをあきらめ、高校まで様子を見るという動きも出てくる可能性があります。そうすると、中堅クラス以下の受けやすい学校に関しては倍率が下がることも考えられます。そうした学校では、学力をそれほど問わず面談などを中心としたオンライン入試も増える可能性があります。そうした各学校の動きにも今後注目してほしいと思います。

プロフィール 森上展安 森上教育研究所(昭和63年(1988年)に設立した民間の教育研究所)代表。中学受験の保護者向けに著名講師による講演会「わが子が伸びる親の『技』研究会」をほぼ毎週主催。

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