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金村義明の症例に学ぶ「痛風を防ぐ生活」ストレス解消法に注意

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SmartFLASH

 患者数は全国で約100万人、いまや “国民病” の痛風。痛風は、痛みだけでなく、さまざまな合併症を招く可能性がある(冒頭の表参照)。痛風の診療と研究を一貫しておこなってきた、山王メディカルセンターの山中寿院長に、日常注意するべき5つのポイントを聞いた。 「まず、『適正体重に戻すこと』です。食生活を見直し、全体的に食事の量を減らすことを心がけてください。そして『アルコール摂取量を減らす』ことも大切です。アルコールは、それ自体が尿酸値を上げてしまいます。  これからの季節、『水分を十分に摂る』ことも忘れないでください。尿酸は尿によって排泄されます。発汗で尿の量が少なくなる夏は、痛風にとって鬼門。水分を摂って、尿量を増やすことを意識してください。  1日2リットル以上飲むことが理想です。甘い清涼飲料水やスポーツドリンクはカロリーが高いので、水や麦茶がおすすめです。  運動も大切です。『有酸素運動をする』ということを心がけてください。苦しくない程度のジョギングをおすすめします。 逆に、筋トレのような無酸素運動は、尿酸値を上げてしまいます。筋肉を使うときのエネルギー源は『ATP』という物質なのですが、これが分解されると尿酸になるのです。  最後に、『ストレス解消法を考える』ことです。尿酸値が高い人は、活動がエネルギッシュな傾向にあります。仕事もバリバリやって、遊びも一生懸命に楽しむタイプです。  思いっきり激しい運動をして、その後にサウナに入ってビールを飲むことで、ストレス解消をする。しかし、このすべてが尿酸値を上げています。『精神的ストレスを肉体的ストレスに置き換えている』と、いってもいいです。  ストレス解消の行動パターンをやめる、変えることが大切です。この5つを心にとめてほしいですね」 「風が当たっただけでも痛い」といわれる痛風。突然、発作の激痛に見舞われたらどうすればいいのか――。その場での対処としては、患部が足なら、机の上など高い位置に置き、さらに冷やすこと。その際、絶対にマッサージをしてはいけない。  痛風の治療は、尿酸値を下げる「尿酸降下薬」などの服薬が基本となる。山中院長は、「薬は相当期間、飲みつづける必要がある」と語る。 「生活習慣が改善され、尿酸値がずっと『7以下』で推移していれば、服薬をやめることも可能ですが、そういった優秀な患者さんは、ほとんどいないのが現状です。痛みがなくなると、服薬をやめてしまう方が、とても多いんです」  2009年から痛風の悩みを抱えるのが、プロ野球解説者の金村義明さん(56)。数度の発作を経た現在、どういう生活をしているのだろう。 「いまは健康そのものですが、薬はしっかり飲んでいます。お酒は(プリン体が少ない)ハイボールか、麦焼酎のソーダ割りにレモンを搾ったもの。量も少なくなりましたし、週に2回の休肝日を必ず設けています」  大好きだった、というサウナは? 「ここのところ、入っていませんね。いまは自宅の風呂に炭酸の錠剤を入れて、じっくり汗をかいています。食事は1日に4~5食とっていたのを2食にして、なるべく肉などは食べず、生野菜を積極的に食べています」  運動も、再び習慣になった。 「ゴルフのときも、カートに乗らず歩くほどです(苦笑)。107kgあった体重が100kgになりましたので、あと5kgは減らしたいですね」  優秀な患者である。そんな金村さんが、「痛風の経験者として言いたいことがあります」と、目つきが真剣になった。 「それは、『痛風をナメたらえらい目にあうぞ』ですね。薬をサボったり、いい加減な食事をしていると、必ずあの痛みが襲ってきます。ほんま、あの痛さを思い出すと、怖いですわ。  僕も、しっかり生活改善を続けていく決心をしています。今は、余命も延びたような気がします(苦笑)」 (週刊FLASH 2020年6月2日号)

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